オタクがSixTONESに初めて会った日の記録(2024.2.17 VVS 京セラドーム)

 

 

 

 

 

 

 

 

ステージ構成、セトリの一部についてネタバレしてるのでご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


◆はじめに

そもそも、並々ならぬ気持ちで参加した。なんてったって初参加。わたしは昨年1(慣声ドーム公演発表日)FC入ったばかりのド新規で、一応慣声も応募はしてみたけど当たり前のように落選した。でもその後1年間はみっちり追いかけたので、VVSこそ行ってみたいな今なら、VVSなら、全ての曲を思いっきり楽しめるんじゃないかなという期待もあった。とはいえ、わたしなんかよりずっと前から応援されてきて、わたしなんかよりたくさんの文脈をふまえながら、万感の思いで待ち焦がれてた人がたくさんいたことも理解している。だからこそ、長らく応援してる人がいるにも関わらずド新規がいきなり初日に入ることに若干申し訳ない気持ちもあった。

でも、せっかくいただいたご縁だし、これから先長い間好きでいると思うので、わたしにとっての"初めて"がどれほど美しい景色だったのかを記録として残しておきたい。"初めて"にも、やはりそこにしかない煌めきが宿ると思うので同じ理由で、もしこれを読んだ方で今後"初めて"を経験される方がいらっしゃれば、ぜひわたしにおすそ分けいただきたいです

 


◆ライブ参加前の気持ち

新規になってから1年が経過するまでの間に、幸いなことに髙地くんと大我くんが舞台で役を生きる姿を拝見する機会があった。でも、ほかの4人は今回が初めて。6人揃ったところを見るのも初めて。直前まで「わたしたちが勘違いしてるだけで実は4人ともホログラムだったらどうしよう………」なんて連番オタクと笑ったりしてた。そして、"アイドル"としてのステージングを拝見するのは全員初めて。なにかの役を演じる姿ではなく、"個人個人としてそこに立ち、それまで生きてきた人生全てを懸けて(わたしはアイドルのことをその人生史をエンターテインメントとして煌めかせる人だと思っています)この場に来たファンを幸せにしてくれる姿"を見れるのが本当に楽しみだった。この曲が聞きたいとかこんな表情が見たいとかじゃなくて、"この姿"が見たかった。日頃画面越しでこんなに元気にしてもらっているのに、いざ目の前で浴びたら網膜がショートしてしまうんじゃないかと本気で心配していた。

 


◆ドームツアーであることについて

コンパクトで距離感が近くて見やすいアリーナツアーに参加してみたかった気持ちも、まあ、ある。でも、わたしが"初めて"目に焼きつける好きな人の姿は、同じ日に入った同じように彼らを好きな45000人をとびきり幸せにしてくれるめちゃくちゃカッケー姿なんだよな。そんな幸せなことはないよ。

それに、慣声のドーム公演は色んな文脈で「SixTONES1章の集大成」だと語れるライブだったし、ファンにとってもSixTONESにとっても、ボーナスステージのようなものだったと思うから"これまで"を知らなかったわたしでは分不相応だということに納得もしている。むしろ今まで支えてきてくださった皆さまにお譲りしたい。でも、それらを踏まえた第2章の始まりがいきなり「こっから」の炸裂と「ドームツアー」なのはもう!!!!めちゃくちゃ興奮する!!!!!!!わたしは"アイドルの伝記を編纂する人"の気持ちで彼らを推しているので「この一瞬は必ずSixTONESの歴史に刻まれる!!!その場に立ち会いたい!!!!!」と思っていた。

 


◆初日であることについて

初日ってすごいね。全員等しくなにも知らないんだもの。ステージ構成を見て感嘆の声をあげるオタクがたくさんいたし、客席のあちこちで1曲目の予想や歌って欲しい曲、セットの使い方についてワクワクする声が聞こえてきた。

わたしが新幹線に乗った時、エスカレーターの前のお姉さんの鞄にじゅりくんのうちわが刺さっていたこと、大阪でお会いしたフォロワーさんたちがほんっとに全国各地から来ていたこと、チェンエラや8.8などわたしが知らなかった頃のライブのペンラやグッズを持ったファンがたくさんいたこと、その全部がわたしをワクワクさせてくれた。全国各地からはるばるやってきた人に「遠くからどうもありがとう普段は離れてて会うこともないお互いの人生だけど、SixTONESが好きという一点で交差できるこの奇跡が嬉しいです(誰!?)」と、昔のグッズを持ってる人みんなに「あなたたちが推して大きくしてくれたおかげでわたしもSixTONESに出会えました(誰!?!?)」と、言いたかったけれど、不審者すぎるので黙ってた当たり前

 


髙地くんが前日に毛玉だけアップして、直前に更新されまくったSNSにも1人だけ頑なに出なかったことも忘れない。おかげでカマシ散髪を初見できたことの驚きと嬉しさは一生反芻していきたい。わたしは髙地くんの短髪(と、そのマインド)が本当に大好きなので、画面で抜かれた時は比喩じゃなく卒倒するかと思った。「髙地くんって本当にかっこいい!」と連番オタクの腕にしがみついたことを覚えている。オタクが今日のためにお洋服やヘアメイクを準備して、とびきりの姿で会いたいと願うように、アイドルが今日のために気合いを入れてくれる姿って本当に美しくて好きだ。

 


◆ステージ構成について

自分の感想だから当たり前かもなんだけど、今読んでも「それな」と思うので備忘録として書き添えておく

 


わたしは結構本気で、ジェシーが「ここで行かなかったらこれから先絶対に行かなくなる」とご飯会を強行したことが明確にSixTONESにとっての分岐点で、そこを彼が正しく導いてくれたと思っているだけれど、それ以降のSixTONESってやっぱりあまりにも仲良すぎじゃないですか?仲良しであることに照れがなくなってきたこともそうだし、単純に気の合う仲間というだけではなくて、信頼して、尊敬して、自己開示をして、任せることをするようになったと思う。

今回で言うと、ど真ん中に6本の花道・ステージを置くのは、「ここに誰が来ても楽しませられる&楽しんでもらえる」ことを信じてくれたからこそだと思うんだよね。ちなみにわたしは髙地担だけど、一度箱推しになった後に自担を髙地くんに決めたという経緯(詳しくは沼落ちブログに書きました)があるし、今でも6人全員のことを愛してる。でも、必ずしも世の中の人全員がそうではないかもしれないし、今まで6人で盛り上げていたパートを1人で担わないといけないプレッシャーもある。ただでさえひっつきたがりで、慣声のオープニングがバラバラであることすら寂しいとボヤいてきた彼らが、それぞれ1人きりで立つのは本人たちにとっても少なからず勇気がいることだと思うのです。だからその覚悟に、改めて感謝を。おかげさまでスタンド上段だったけど、ほんっとに楽しいライブだった。

 

◆生バンドであることについて

今回のアルバム、元々バンドつけて欲しいなって思ってたんですよ。曲調ももちろん合うと思ってたけど、人力由来のちょっとレトロな雰囲気と""へのこだわりが今のSixTONESにぴったりだなと思って。そしたらオープニングで正にドーンとバンドが照らされるから、もうその瞬間「勝った!!!!!!!!」となった。大我くんがパンフレットで語ってた「(ファンの人たちは)"俺らがやりたいことをやってる"のが一番嬉しいんじゃないかと思うの」というのは正にその通りなんだけど、その"俺らがやりたいこと""わたしの見たいもの"と一致してる嬉しさ〜〜〜〜〜〜!!!!

 

髙地くんが「SixTONESがバンド連れてきたぞ!!!!360度死角なしのステージ作ったから楽しめよ!!!!」みたいなこと言ったのも良すぎてまたぶっ倒れた。なんか、"連れてきた"って表現良くないですか?バンドに彩ってもらうとか、逆に背景に徹してもらうとかじゃなくて、最強の助っ人連れてきたから俺らは無敵です!!!という勝利宣言のよう。好きな人が最強なのは本当に最高。

 


◆オープニングと1曲目について

SixTONESの過去のライブを見ていても思うけれど、セットが単なる背景や舞台装置にならず一緒にライブを盛り上げるパフォーマーとして稼働している感じすごく好きなんだよね。曲の盛り上がりに合わせてクレーンがゆったりと上昇し、思ったよりももっともっと上昇し、いよいよ始まる!なになになに!うわー!!!!!と思っていたら、目の前にジェシーが現れた。


国立でリフターから山ほどの風船と共に飛び出してきた嵐が脳裏をよぎった。わたしが知らないだけで同じような演出で登場するアイドルもいたのかもしれないけれど、わたしが目撃したのは彼らだけなんです。

大きな球体から空に飛んでいく無数の風船と共に花が咲くように降臨した嵐に対して、封印を内側からぶち破るように爆誕してきたSixTONES、あまりにも毛色が違いすぎて大好きだった。

 

 

しかも1曲目ジェシーって……アンセムって………
繰り返すけどわたしはアイドルの伝記を編纂する人"の気持ちで彼らを推しているので、わたしが初めて浴びるSixTONESが我らがセンタージェシーによるTHE VIBESリード曲「アンセム」って、もう、物語として良すぎた……最高の伏線回収。人生って最高。わたしは生まれてきて良かったですよほんとうに。


手足長!!!!!顔小さ!!!!!実在する!!!!!華やか!!!!!!ってかこの人がわたしの大好きなアイドルグループSixTONESのセンターなのかっこよすぎてやばい!!!!!!!うわ〜〜!!!!!!!


その後の怒涛の展開も、双眼鏡使ってる場合じゃなかった。

どこ!!!!誰!!!!!!なに!!!!!!うわー!!!!!!!ずっとこれ

 

曲とMCについては書こうと思えばいくらでも書けるのだけれど、レポが上手いオタクにそこは任せて、ポイントを絞って書きます。


MCについて

どこでMCすればいいのか分からずステージを回してもらう?それか自分たちが動く?となって電車ごっこに行き着くSixTONESくんたちかわいすぎたわたしはアイナナのオタクでもあるのでナナツイロREALiZEが世界一かわいい電車ごっこだと思ってたけど、双璧かも……………

わたしは一塁側にいたので、それぞれの場所にばらけて離れた位置からMCするかとなった時に、「俺こっち行ってないからさ〜(確かに来てなかった)」と一塁側に歩いてきてくれたじゅりくんの優しさが嬉しかった……

その後ろからメンバーがぞろぞろついてきてだるまさんが転んだ状態になったのもなんか人ってこんなにずっとかわいいことあるんだ………………

 

それからMC中、花道先のステージであぐらかいて座ってる髙地くんが実家でテレビ見てんのかと思うくらい背中丸かったのも面白かった。結構体力的にしんどい構成だと思うし、だからこそ「座るな!」「休むな!」なんて言葉がかけられずに髙地くんがずっと座っていられる環境も好きだった。

 


◆日替わり曲について

日替わり曲はマスカラ、Goodluck!のラップはじゅりくんでした。でも、初見なのでどの曲が日替わりか分からず全部を新鮮に楽しめたのも嬉しかったな〜。

ここからはわたし個人の思い出の話なので他の日替わり曲に対する思いとは別という前提で書きます

わたし、もちろんどの曲も好きだけど、SixTONESにとってマスカラってイミレやこっからに並ぶある意味名刺のような強い曲だと思うので、むしろこの曲が日替わりだとは全然思ってなかった………だからこそ、日替わり曲としてあの日聞けて嬉しかったなあ。それからGoodluck!のラップをメンバーで回していることは知っていたけれど、わたしにとって"初めて"の日だったから、ド王道としてじゅりくんのを聞けて良かったなと思う。今後参加公演を重ねる中でみんなのものも聞いてみたいな。

 


Seize the dayについて

この曲、北斗くんがリフターで目の前で歌ってくれたんだよ……なんか、この人は抱きしめるように、祈るように歌ってくれるなあと思った。最近出てる映画でもそうだけど、北斗くんって"祈り"がとても似合う気がするんだよな。わたしは大きな挫折をして傷ついた北斗くんがその後の人生をもって「人生、いろんなことが繋がってる。正しいかどうかは別として、必死さは必ず何かを生むんですよね(Myojo 1万字インタビュー)」と信じているところがすごく好きなんだよね。一見ひねくれ者で、努力なんて泥臭いものと無縁そうに見える人なのに、どんな時も5人が味方でい続けた環境で育ったことでその純粋さが守られていることがとても稀有。だからこそ彼には純度の高い欲望を追求して祈って欲しいし、祈ることでなんとかなるかもしれないという希望を最後まで信じていてほしい。

視界に映る全てを持って帰りたいと願っていて、「SixTONESは大丈夫だよ」「きみたちが大切だよ」の気持ちが、どうか伝わりますようにと祈ってくれるような歌だった。北斗くん、素敵なアイドルだ………………


◆演出について

羽、銀テ、噴水、リフター、花火……全てがSixTONESを彩るために生み出されたモノであるということもなんかすごく嬉しかった。わたしが初めてみたSixTONESがこんなにかっよくていいのでしょうか。羽や銀テが降り注ぐドームってなんかもう幻みたいにすっごい綺麗だったんだよ。流れ星がこの空間に降り注いだような、数多の宝石を散りばめたような、なんか神話の一風景を見てるくらいに美しかった……わたしの好きなものって、こんな綺麗なものを纏うんだね………。それからスタンド上段でも銀テ取ってる人がいた。もちろん数は多くはないけれど、スタンドにも放つ選択をしてくれたのが嬉しかった。銀テに夢中になってる人に「俺らを見ろよ!!!」「もう帰っちゃうからな!!!」って文句言ってるSixTONESを見れたのも良かった。めちゃくちゃかわいかったので。

 


◆最後に

ほんとに何回も同じ話してごめんなのだけれど、わたし、SixTONESに、VVSに間に合って良かったなあと思う。

なんか、この公演を初見できたならこれまで見ることの叶わなかった公演も、人生の中でしたくはなかったような辛い経験も、全部今日この1日にわたしを出会わせてくれるために必要だったのならば(わたしの経験した理不尽はわたしにとってその程度のことで済んだというだけなので、人には人の地獄がありわたしと違う捉え方をする人がいるのも分かっています)なんか、やっぱり生きてて良かったなあと思うのです。

 

 


ヒエー!!!!わたし今日も福岡でSixTONESに会うのですか!?!?!?!?やばくない!?!?!?!?

SixTONES初見オタクとの往復書簡(後編)

前編はこちら

後期:SixTONESが提示してくるアイドル像とは?(PARTY PEOPLE~こっから)

友人のSixTONESへの解像度が上がってきたため、このあたりから、パフォーマーとしてではなく"アイドルとして"の彼らがいかに素敵かをプレゼンに混ぜてゆきました。思想が強いオタクなので………


PARTY PEOPLE

松村くんのターコイズネイルがあまりに良過ぎて全部持ってかれた…あとじゅりくんもしかして頻繁にネイルしてる……?なんか別のでもしてた気が←男性ネイル大好物オタク

曲名通りイケイケMVなのに花火する時3人固まってやってるとこ可愛過ぎて声出たパリピたち、そんなぎゅむぎゅむで花火せんて😂😂

⇒ネイルいいよね〜〜〜〜〜!!わたしも男性のネイル大好き!!!!!ちなみに髙地くんネイルしてないな?と思ったらペディキュアしてるのでヤバです!じゅりくんが瓶ビール直飲みしてるのもほんと勘弁して欲しい…。みんな格好はチャラいけど、気持ち良く音楽に酔える楽しいダンスナンバーだし「マジで人生って最高‼️‼️‼️‼️」って自己肯定感爆上げ陽キャ集団なので結局"健全"な感じ、いいよね………。ぎゅむぎゅむ花火もカワヨ………


◇Good Luck!

え、あ、え、そこ動くの!?!?!?ってなった。MVセットの魅せ方工夫されてるねぇ…

そして一ついいです???ここまで見てきて、最初の自分だったらこの曲も「王道アイドルかぁ…別にSixTONESがやらなくてもなぁ…」で終わりそうだったんだけど、このアイドルらしい曲を肯定的に受け入れられてる自分がいるのよ……たった数時間で人変わるのこわぁ………「ジェシーの笑顔元気出るよね、わかるわ…」って感覚になってきてるのよこわぁ………今NEW ERAとか見返したら全然違う感想になりそう…!

⇒嬉しい〜〜〜!!!!おっしゃる通りいわゆる王道アイドルソングの曲調だけど、"痛みを知った人が必死に足掻く生き様"の一部だと思いながら聞くと、ただ能天気に明るい歌じゃなくて「自分にそう言い聞かせて、そう在ろうとしてる人」の歌なのでやっぱめちゃくちゃSixTONESなんだよね。ちなみにこれはジェシー主演ドラマの主題歌なんだけど、ジェシーって「不満を抱きそうな時は『今、自分は地獄にいるんだ』と考える。そうすれば、何もかもに感謝できるというか。大切なものを手にしている自分に気づけるから。*1」とかサラッと言うし、自身のブログで「何やっても人生は1回なのよ!沢山笑って長生きしましょう♡」みたいなメッセージを度々くれるのよ。そんな彼の歌なんだ、と思いながら聞くと余計しみるのよね。LOVE……🤦‍♀️


◇ふたり

曲がとてもいいのもそうなんだけど、それぞれのロケーションが良すぎて膝を打ってる

ジェシー→洗濯物がはためく広い空の下…空が似合い過ぎる…

大我くん→花弁が散るカーテンひらめく廊下…最後不穏にも思えるほど透明感あって怖さすらある

じゅりくん→風呂…ぜったい君ここだよね、わかりすぎて首もげる

松村くん→ふわふわねこちゃん出てきた時解釈エグくて笑った

髙地くん→ハーレーじゃないか巻き戻して確認しておいた笑 ※髙地くんがハーレー乗り回す"ハマ番"であることはしれっとお伝え済み

慎太郎くん→ホームシアター!!!楽しみにしてる顔の"弟度"高すぎ

⇒死期が近い2人のラブストーリー(京本大我主演←この人に儚さ演じさせたら消えてしまいそうなほど美しいに決まってる!!!全てが失われた世界で最後に残るのが美…という価値観が似合いすぎる)の主題歌だったからその影響だろうな……と思いつつこれも取って置いてる笑 それにしてもじゅりくんが風呂なのけしからんすぎるね!!!!!


◇Boom-Pow-Wow!

…Boom-Pow-Wowって何?だけど、それを軽々吹っ飛ばしていく爽快さ…っていうか総じてなんかオシャレ…黒手袋はオタクの心臓に悪いです!ありがとうございます!!!

⇒これ底抜けに楽しい曲ではあるんだけど、コロナ禍だからこそ「ファンの方も声が出せるライブがしたい」という願い込みで「マネキンを大量に敷き詰めたフロアでぶち上がるSixTONES」というMVなの〜!見え方変わらない!?ちなみにこの時期リリースを控えてたアルバムが「声」で、ツアータイトルが「慣声の法則」なんだけど「こんな時代だからこそ、自分たちの声を届けたい、みんなの声を聴きたい」という想いを込めた作品群になっていて、ほんと思想が一貫してて…好きで………


◇ABARERO

あはは〜〜〜こういうの待ってた〜〜〜(きゃっきゃっ)世界観謎だけど"強さ"でゴリ押ししてる感じいいねぇぇぇ😇

みんなかっこよかったんだけど、1人ガラスの箱の中入ってたのに遠過ぎて誰かわかんなくて「ハムスターみたいだな…」とかわけわかんないこと思ってたら入ってたの大我くんで、しかも圧でガラス吹き飛ばしてくるから(あっ…ハムスターなんて言ってごめんて…)てなったオタクの所感残しておくね(?)

⇒みんな超能力なのに1人だけ光る棒で物理暴力しようとしてる髙地くん最高なので見て😂ちなみに鬼ドリフトしてるジェシーは無免許なので「この人に運転させたら大変!!!!」と血の気が引く(褒めてる)厨二的世界観だからたいがくんが活き活きしてていいよね〜でも、ここで彼らがこの曲作ったのって、初の単独ドーム公演直前リリースのノンタイアップ曲だからこそ、この節目に原点回帰した"いわゆるSixTONESらしい曲"を「歌っておきたい/聴いてもらいたい」からなんだって…。SixTONESの強みがより先鋭化されてるし、どう考えても"今、この瞬間の彼ら"にしか歌えない曲なのでめちゃくちゃアイドル性が高い(やはりアイドルの最大の魅力を同時代性だと思っているオタク)


◇こっから

音楽衣装ロケ地全部がかっちりハマってる………これはすごい………どうすれば目を滑らさずかといって目を奪い過ぎず耳にも入ってくるような絶妙な配分で最高のカラーリングを表現できようか………これはすごいです………そして最近出たこの曲が過去MVの中で1番再生回数多いのね!

⇒そうなの〜!こっからがリリースされるまでイミレの再生回数が圧倒的だったんだけど、唯一(しかも爆速)超えたのがこれで…「これだけじゃやれねぇってわかってる でもこれしかねぇからこれにかかってる 間違ってる未来でも俺には光ってる!」「いつかの童心もって努力し 夢と相思相愛になれるはずなんだ こっから、こっから始まんだ!!!!」って歌い上げるめちゃくちゃメッセージ性の強いこの歌(しかも記念すべきシングル10作目)でデビュー曲を超えたというのがまた、ほんと物語としてよくて…………SixTONESは"こっから"なんですよ!!!!!!!

 

ここまでの分析+夏樹による追加おすすめコンテンツ

ここまでのMV初見感想を見て、友人の刺さりポイントを以下だと分析しました。

SixTONESのライブパフォーマンスの強さ

・音楽性の高さとそれを歌いこなすスキル

・6人の"人類カースト最上位"らしさ

京本大我の作為

・アイドルに対するカウンターカルチャー

・とにかくNAVIGATOR!NAVIGATOR!!!


反面、あまり刺さっていなかったのは

・爽やかな王道アイドルソング

・恋愛系の曲やファンサ

・個々人の大映

 

そこで、以下4つを追加でオススメしてみました。


◇シアター

(mv作って〜〜〜〜〜〜〜!!!)

こんな音楽ありかよ!?!?!て頭殴られるような感覚……え、どうなってるの………これもしライブで流れたら卒倒するでしょ……複雑な音なのにちゃんとメロディーになってて間奏のギターはすごく王道にも思える絶妙なバランス感覚………

⇒でしょでしょ!!!!!すごく難解で、"こんな曲"って一言で説明できない…わたしはめちゃくちゃ彼らのことが好きだから、あれこれ咀嚼しながら愛そうとしてるのに、指の隙間からするする零れ落ちて結局なにも理解させてくれない…みたいな感覚に陥る(伝わる?)

 

◇CREAK 8/14放送CDTVライブ!ライブ!ver

※9/27 12:00までの期間限定公開

やはりこの曲が生かされる舞台って"生"だったね………かっこよさが段違い…MV見た時からダンスえぐかっこええなと思ってたけど他の要素に気を取られてしまって…でもこのライブ版だと魅力引き出されまくりやん!!!全景定点カメラで見たい…振りとかフォーメーションチェンジとか細かく見たくなる…空間把握能力皆無すぎて脳内ではどうなってるのか理解できずただただかっけぇ…ということしかわからないから映像資料として欲しいんですが……

あと雑なのか細か過ぎるのか分からんけど、世界一かっこいい「NaNaNa…」を浴びたし、「互いに叩き合え/答えを告げる」のリズム感と音階と迫力があまりにも好き過ぎた…これは二次元ボカロオタクたち全員が好きなやつですよ

⇒ ね!!!、生パフォーマンスめちゃくちゃいいでしょ!!!!!!6人+カメラがそれぞれ大暴れしてるから躍動感と切迫感がたまらんのよね!!!特にたいがくんが優勝しすぎてて、あんなに荒々しくて苛烈で、真ん中を歩く人としての覇気が全身から放たれてて、歌声に滲む縋るような切実さや後のない緊迫感も全部全部堪らないのに、それら全てを凌駕するほど"美しい"のが凄くて…この世に存在する全ての形容詞をなぎ倒すほどの圧倒的な美しさ、ほんと恐ろしい………


◇人人人

これは群を抜いてる………

インストの時点でもう良かったけどやはりアーティスティックだよSixTONES。歌を楽器にして音楽を創り出して提供してるエンターテナーという姿だよこれは。

元々かなり難しい曲を歌いこなしてたし、6人ともボーカリストとしてレベルが高いこともわかってたけど、それでも自分のマイクだけで勝負を挑めるなら、そこで十分闘えるならアーティストよね……

ジェシーがいる強みはいつだって感じてたけど「あざっすスタッフお客さん」の髙地くんバリイケすぎてめっっっちゃびっくりした………みんなリズムの取り方が音楽をやっている人間の"それ"なんだよな……

これまでのどの曲の中でも一番SixTONESの声という音楽の"厚み"を感じられて濃厚な一曲だった………こーれ生で聴けたらすごいんだろうな………

⇒とんでもないでしょ…。SixTONESという概念はやっぱり"音楽"で真価が発揮されるなと思ったし、SixTONESの強さに「煮えたぎる熱さ」とか「しなやかさ」みたいなのを感じた作品でもあった。あとね、「ジャニーズ」で、その中でも分かりやすく「ワイルドでカッコイイアイドル像を提示している」SixTONESが、(考えたら当たり前なんだけど)実は「血の通った人間であること」をさらけ出すことのグロテスクさがたまらなくて…でも、わたしはスキルの肯定をするのがアーティスト、存在を肯定するのがアイドルだと思っているわけだけど、こういう曲で"生き様"を魅せてくる彼らはやっぱりアイドルだと思うんだよね。


そして……

◇THE FIRST TAKE 〜Imitation Rain〜

いやもうインストで楽器たちを映し出された時点で勝った、、、て確信した。曲始まってすらいないのにわかる、これが刺さらない人生を私は送っていない。カホンが出てくる曲で名曲じゃない曲はねぇ(極論)

あまりにこっちのインストが好きすぎて原曲分からなくなってきたから確認してくるわ

→確認してきたけどゴリッゴリのドラムとエレキで笑った🤣こんなしっとり曲調なのに音は尖らせてたんだね…さすがSixTONESのデビュー曲…

あれだね、原曲だとサビ前までドラムでキレキレにビート踏んでテンション掻き立てられるのに♪Imitation Rain〜で急に緩やかな波に放流されちゃうから「Oh…この高鳴りをどこにぶつけたら、、、」てなったんだな……そこをカホンとストリングスで優しくサビまで運んでくれるから耳心地良いんだわ、、、やだこの曲素晴らしいじゃないの…………

一つ先(先?)にいい?これまで見てきた髙地くんビジュアルの中で私比圧倒的1位なんですが?????めっっっっっちゃいいねその髪型髪色大変お似合いでございます👏👏👏

ねぇFIRST TAKEとは??????????(鬼歌うま集団で語彙力を失ったオタク)もう………もう………全然違うもんこの曲………人人人みたいにインストと君たちの声で優勝できるよ………

安心安定のジェシー………👏もはや"ジェシー"という名の名楽器(ストラディバリウス的な)なんじゃない???大我くんはそのビジュアルと美声相まって、まるで教会にて歌を捧げる聖歌隊のようだね………高尚で高次元の存在………(感嘆)そして始まる前のメンバーに向けての笑顔が信頼しきった人に向けるそれで泣ける………

あと前に北斗くんのことを「水みたいな人」って表現したんだけど音楽においてもそうね、、、こんんんなにジェシーの声に自然と寄せられるの凄すぎんか………?????髙地くんと慎太郎くんのハモリは美しくて暖かくて、なんていうか、雨上がりの虹のような………………じゅりくんは喉にエフェクトをお飼いになっていらっしゃるの??????それすぐ出るやつ??????神は喉をも与えるのか、、、

もう180度変わったImitation Rain神曲すぎるLifetimeと合わせてフルオーケストラで聴きたい名曲。。。。。これを視聴しなかったらずっと君のこと誤解してたわ、、

 

 

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おまけ

………とはいえ友人としては、SixTONESの魅力はよくよく分かったものの、3次元に実在する人間に対して"推し"という感覚を抱くことを躊躇しているようで、あくまで"彼らの生み出す作品のファン"という状態のようです。(それはそれで彼女の自由なので尊重しています)

でも、彼らのパーソナルな部分やこれまでの経歴などをなにも知らなかった1人の人間が、SixTONESSONYとともに大切に作ってきた作品を真正面から浴びたことで、彼らの音楽を好きになってくれたことがなんだかわたしはとても嬉しかったんですよね。特に、彼らのバックグラウンドに複雑な思いを抱いてしまう時期だからこそ*3彼らが作り上げてきた宝物の価値は今も変わらず燦然と輝いていることを、これからも彼らは素敵な音楽に囲まれながら生きてゆくのだということを、彼女とのやり取りで確信できたのが本当に救いだった。

わたしが自己満足でこの文章を書いたところで、現実はなにも変わらないけれど、ここまで読んでくれるほどSixTONESのことが大好きな"あなた"と、「やっぱりSixTONESって最高だよね!」ってハイタッチしたくて書きました。

あ〜〜〜〜〜〜わたし、SixTONESと同じ時代を生きれて幸せだなあ!!!!!!

ちなみに、わたしがいくら感謝してもしきれないので、良ければ友人へのねぎらいのお言葉ください!もれなく友人にも伝えます!

夏樹にマシュマロを投げる | マシュマロ

*1:MORE 2023年3・4月号より

*2:DEATHNOTE 第53話より

*3:個別具体的な事件は当事者間で解決すべきだと思いますが、人権や透明性を捨てて"ジャニーズ"という物語を強固にすることに全力を注いできた弊害が顕在化したと思っているので、事務所としてのガバナンス改善は絶対に必要だと思っています

SixTONES初見オタクとの往復書簡(前編)

はじまりはこんなLINE…

友人「深夜に突然すまぬ…いやただの感想というか疑問なんだけど…推したちの動画見ようと思ったらSixTONESのCREAKがCMで流れまして…曲めちゃくちゃかっこいいしモノトーン背景?のときの衣装テーマわかる〜〜って思ったのだけど鍵🗝️ファンタジー背景のときは割とラフというかカジュアルな衣装だったからなにか思い入れのあるテーマなのか、ファンの皆さんの捉え方が気になって…暇な時にプロの見解聞きたいなと思った次第…」

わたし「まって高笑いしながら読んでる」


わたしとすごく好みのあう友人がひょんなことからSixTONESに興味を持ってくれたのですが、彼女の初見目線の感想がほんとにおいしかったのでいっそまとめたろ!と思った次第です。なお、まとめるにあたり「初見感想多分どのジャンルでも興味持たれると思うからプロの采配で自由に公開してもらって大丈夫」と許可をいただいており(←ほんま助かる)、その上で公開前に内容も確認いただいております。


なお、現在の彼らの所属事務所を取り巻く問題についてはもちろん把握しておりますし、被害者に対する適切な補償も、事務所の再発防止体制の構築も早急になされるべきとは思いますが、一方でわたしが所属タレントやコンテンツのことが好きだと言い続けることもそれはそれとして大切なことだと思っています。性加害は絶対にあってはなりませんが当事者間で解決すべきことについて外野であるわたしが憶測を用いて口を出すべきではないと思っていますし、わたしは事務所の体制不備の追及とその成果物(所属タレントやコンテンツ)の評価は別軸でなされるべきと思っているからです。わたしはわたしの人生の彩りのために、これからも好きなものを好きだと言い続けていきたいし、同時に、大好きな人が心身ともに健やかで守られた環境で働けるよう祈っていきたいです。

 

わたし(夏樹)

すずめの戸締まりで北斗くんを知り、そこからあっという間にSixTONES沼に落下。その一部始終を友人に目撃されている。箱推しが大前提の上で髙地くん推し。詳しくは沼落ちブログを見てください。文章を経由して解釈を摂取するのが大好きなオタク。MVの全てを見終わってしまうのがもったいないのであえて見てないものがいくつかある(後述)


友人

わたしとめちゃくちゃ解釈の合う友人。つまりよく喋る。かつてわたしがアイナナを熱烈に薦めて沼に突き落としたことがあるし、わたしは彼女にレヴュースタァライトに突き落とされたことがある。ジャニーズは全く通っておらず、唯一フルで見たのが嵐のTruth(曲が好きだったらしい)。そのため恋愛&王子様ムーブにあまり興味が無い。元吹奏楽部の打楽器奏者。主な生息ジャンルは2次元。


※パッションゆえお互い誤字だらけだったのと、あまりにも長すぎたため友人の許可を取った上で適宜修正しています。これでも半分近くまで削ったんだよ!

※友人はSixTONESファンではない上に、そもそも公開を想定して書いたものではなかったため、2人の好みとそうではないものについての言及があります(特に前半)。全ての作品に対して肯定的というわけではないので、それはちょっと…と思う方にはおすすめできません。

※わたしが友人に送った返信は自分の過去ツイートやブログからかなりセルフ引用しています…(白状)

 

 

各MV初見感想

前期:SixTONESってどんなグループ?(Imitation Rain~僕僕)

◇Imitation Rain

思ったより刺さらない……水のモーションは好きなんだけど、最初に浴びたのがCREAKだからか音楽が刺さりにくいのと動きが少なく感じてしまって…何回か聞き直さないと落とし込みが難しそうな曲だね。

⇒うんうん、全然デビュー曲っぽくないもんね笑 でも色々聞き込んでSixTONESの幅の広さを実感してから戻ってくると「この異質さ、いいなあ…」と思えるんだよね。デビュー曲なのに新しい世界への旅立ちというより歩んできた過去との別れを強く感じるし、彼らの一挙一動に応じて水飛沫や波紋が広がる様が「俺達を見ろ!」って全身で叫んでるみたいで。アイドルのデビュー曲って「こっちの世界においでよ」ってそれぞれの世界観に"誘う"ものが多いと思うんだけど、SixTONESは6人が無言で突っ立って「俺らを見逃したら絶対後悔するからな」ってプレッシャーをバチバチ放ってるみたいなヒリつきがたまらなくてわたしは好き。デビューしたてのフレッシュで未熟な新人のはずなのに、もう既に"強者"であるというのが彼ららしいよね。

そうそうこういうの!こういうのだな私が好きな像というか、求めてる像は。音楽ダンス演出全てオール5!これこれ!ってなってしまって言語化全くできん…

⇒NAVIGATORいいよね〜!「Hey, you!」でそれまで鳴ってた色んな音が全部"京本大我の綺麗な歌声"に一点集約してから猛烈にサビへ流れ込む疾走感よすぎて毎度気絶するし、英語詩verジャズピアノアレンジverとかもあるから比較も楽しいし、ほんとありえん回数聞いた……わたしの葬式でNAVIGATOR流してくれたらたぶんテンションぶち上がって生き返ると思う(?)

⇒ NAVIGATORの何がこんなに刺さるのか考えてたんだけど、これティンパニー使ってるよね???その響きが音の厚みをしっかり演出してるから(元打楽器奏者の)私の耳に最高に心地良いんだなと………そしてMV全体とその終わり方が私が一番好きな映画であるINCEPTIONを彷彿とさせるからそこも魅入られたのかなと…私がこれまでの人生で刺さってきたもの詰め込みまくりだからそりゃ刺さるわと納得した…

⇒ ほんとだ!!!!!言われるまでティンパニ気づかなかった!!!!!!確かに自分が昔好きだったものとの連続性見つけると伏線回収みたいで一層好きになるよね!!!!!

⇒ 思えばtruthもティンパニー始まりなんですよ………もうそこから伏線は始まっていたんだ………(頭抱え)


◇NEW ERA

あぁ…良い曲で良い歌詞なんだけど他のアイドルでも歌える曲だと感じてしまった…王道すぎてもったいないというか…中高生向けCMとかに使われそうな感じ…今の自分には少々爽やかすぎてしまった

⇒なるほどね、言いたいことはなんとなく分かるよ。冒頭のアーイーアーイアーイーアーイアイヤーからのジェシーのイエーーーーーーーーーーーーが"可視化された反撃の狼煙"って感じでほんっと最高なんだけど、歌詞が良くも悪くも大衆的ではある…でもね、わたしはこのMV全体に漂う敗者復活みが好きなの……….イミレでしっとり儚く仄暗い色香を纏う6人組が出てきたと思ったら、NAVIGATORとNEWERAぶちかまされて「実は攻撃力2億ある全方面バグのつよつよアベンジャーズやん!!!!」って卒倒したかったし、文字通り歌でこの国を奪りにきた最強集団にひれ伏したかった…リアタイ勢うらやましい………(ヒプマイかな?)


◇ST

ヒロアカに使われてそう(当社比)これも曲として王道だけど、なんか…刺さらなかった…刺さらなかった理由はNEW ERAと同じだと思う…なんだろう、個々人のことよく分かってないから刺さらないのかも…?とにかく個々人の顔アップが多くてうーーむ…いやでもアイドルとしてはこういうMVが正解なのか?私はアイドルをなんだと思ってるんだ……?

⇒なんとわたしはSTのMVを見てなかった!!!!!!!STはデビュー1年目のライブ版が上がってるんだけど「こっから登りつめてやる!!!!」って感じの貪欲で必死なパフォーマンスが最高だからこればっか見てるんだよな…他人にSixTONESをオススメする時も毎回これ見せてる。SixTONESってたいがくんとジェシーに限らず全員歌うまお化け(ってか安定してる)なので生パフォーマンスを一切心配せず見れるの結構嬉しいんだよね…。

⇒ STのライブ版みた!絶対こっちがいいわ!一気に印象変わった………やっぱりヒロアカのOPEDに使って欲しい(変わってない)

この曲だけかもしれないんだけどファンサとかほぼなく“俺たちの歌を聞け!”感あるステージすごく良………だってなんかSixTONESはそうであってほしいと私思う………その反面オタクすぐ保護者目線になるから吊り下げステージから落ちないかヒヤヒヤしてしまう気持ちもあって…もっと内側におってよ!!!でも坂道になってるステージで仲間の手を掴んで引き上げてるのはめっっっっっっちゃ良!!!てなった👏

あと前々から思ってたけどじゅりくんのラップってジャニーズらしからぬゴリッゴリのキツさで鬼いい👍

⇒ でしょでしょ!!!!STライブ版、"SixTONESの原点"がこれでもかと詰め込まれてて最高だし、10年後とかに懐古するのが今から楽しみなんだよね…あとわたしも推しに見られたくないタイプのオタクだし、ファンという有象無象の集合体の中に紛れたい人だからファンサってあまり興味ないんだよね。どちらかというと、パフォーマーとしての彼らを見て、"王道"ではないけれど、自分たちの生きたいように生きるために強く気高くあろうとする姿を思いっきり浴びて「カッコイイな…」って圧倒されたいの。それをアイドル的に咀嚼すると「わたしも彼らに負けたくない、彼らに胸を張って恥ずかしくないように同じ時代を生きたい」ってなるの。(アイドルの最大の魅力を同時代性だと思っているオタク)

手引き上げるところはほんとカメラさん良く抜いたァァァ!!!!!だし、じゅりくんの治安悪ラップ最高だよね…SixTONESってバチバチ曲多いけどジェシーもたいがくんも元の声が柔らかくて優しいから、(技術としてがなったり凄みを出せるけど)じゅりくんのザラついた声が突破口になる瞬間が度々あって、その都度血液が沸騰して卒倒してる。

⇒ ファンとしてありたい姿に納得しかねぇ………🤝🤝あと私ほんとジャニーズに疎いから違うなら訂正して欲しいんだけど、SixTONESて王道ジャニーズっぽさのない曲やダンスや世界観だなと思ってたんだけどその理解で合ってます……?

アイドルって感じのキラキラした雰囲気より「かっこよさ」「シック」「強さ(圧倒的強者とかじゃなくて逆境からくる不屈の精神的な…伝わるか?)」の世界観表現に特化したアーティストグループという印象を受ける…そういう意味ではSixTONESという素晴らしい"作品"に感銘を受けたっていうのが今の自分が受けてる印象を最も正しく言語化できてる表現だと思う…

だから余計に個々人のお顔がよりわからんくなった…😂集合体が生み出す作品として捉えてるから…これをアイドルさんに向けて言っていい感想なのか甚だ疑問ではあるんだけど…


◇うやむや

曲が優勝!どストライク!!!これ作曲誰だろう。YOASOBIみたいなおしゃれさを感じる。リズム感と歌詞の配分が大変よろしい…二次元オタクが好きなやつです!!!!!

⇒ビジュ一切使わず曲だけで勝負してくるのいいよね…耳馴染みいいのに音数多くてリズムも難解だから自分で歌おうとすると秒で撃沈する…「こういう曲も行けるんだ……」 ってなるけど、むしろSixTONESってこういう世界観ゴリゴリに作りあげた曲を"演じる"のが上手い気がする。

あとね〜6人とも声色がバラバラでユニゾンあまり使わないんだけど、最初それってアイドルっぽくないなって思ってたの。やっぱりユニゾンってアイドルらしい平和で明るい歌声になるじゃない?

でも、じゅりくんが「『全員がまとまって綺麗な1つの声になるんだったらその中で1番綺麗な人だけ歌ってりゃいい』『(みんなバラバラだからこそ)6人全員で歌う意味を出したい』 *1って言ってて、この6人以外欠けても増えてもダメなSixTONESらしいなって思ったの。ついでに言うとみんな身長高いけど骨格による体格差すごいし、リズムの取り方もそれぞれ違うから同じ振りでもダンスバラバラなんだよね。でもわたしは寸分狂いのないダンスって「すごいな」とは思うけどあまり興味ない人で…はみ出た個性からその人らしさを読み取ることこそが様式美だと思ってるから、SixTONESのダンスは見ててほんとに楽しいんだよね。むしろ歌やダンスで個人がちゃんと表現された結果、六人六色!バラバラ!って彼ららしくて最高じゃない!?

⇒ それね!!なんかアイドルらしくないのがいいんだな…送ってくれた文にわかるわかると頷くのと、やはり彼らは王道じゃなかったかと膝を打つ…

SixTONESってみんな強みも興味もビジュアルもバラバラで、だからこそ"(個人で)自分らしさを模索して足掻く様"と、"(6人で)ジャニーズという王道から外れてオリジナリティを探しに行く様"が綺麗にリンクしてて本当に素敵なの!


◇僕が僕じゃないみたいだ

サビいいんだけど…なんというかコテコテアイドル恋愛曲じゃないですか…あーわかった私がSixTONESに求めてるの"アイドル"じゃないんだわ(何を言い出す)

アーティストグループとしての作品評価しちゃうからこっちに恋愛的視線向けられても「あ…そういうの大丈夫です…」って引いちゃうんだな。一方的に崇めたい感覚に近いかもしれない。だからこう…まだ推せると言えなくて…求める像が明確にありすぎる分、刺さらないものも明確にあるというか🤔こんなにモヤってしてしまったのはやっぱり私がSixTONESに対して素晴らしい音楽やパフォーマンスを提供される方たちだという尊敬の念を抱いてるからなんだろうな…こう、軽々しく「いいよね〜!」ってテンションで捉えられない域に行ってしまったというか…なんか変な拗らせをしている…

⇒ごめんなさい、わたしMV見たことありませんでした…………😇

 


中期:SixTONESってどんなメンバー?(苺朝食~わたし)

※このあたりから各メンバーの識別も出来るようになったかな?と思い、キャラクターに関する言及や良い場面についてのコメントを入れています。友人からの感想も熱量が高くなってきて嬉しい…!

 

◇Strawberry Breakfast

あ!イントロ好き!ってなりつつ「恋愛曲か…???」と身構えながら見たんだけど、全員見事に振られて6人で振られちゃった⭐️てダンスしちゃうのめちゃくちゃ笑った!かわいくていいね👍

曲ダンスともにこれまでの曲とは全然違ってポップなんだけどすごく好きだ〜〜80年代アメリカ的なレトロでキュートなポップさを感じる。ロゴも好き。そういうもろもろの舞台演出も含めたMV総合力で好きだから、もしかしたらライブで聞くよりこっちの方が好きなのかな…あとめちゃくちゃ自分かわいいのわかって動いてるであろう京本大我さん素晴らしいね!!!!

⇒これ、振られた北斗くんにふそそそそ〜って駆け寄ってくるジェシーがかわいすぎるのと、それまでクールに決めてた北斗くんがみんなと合流して口おっきく開けて笑うとこが好き………「何気ない日々の全てが名作に生まれ変わる」って歌詞の通り、肩肘張ってなくてナチュラルな感じがいいよね……ちなみにわたしはラップパート後に6人が真っ直ぐ歩いてくる時、じゅりくんがサッとジャケットのボタン外すとこが好きです

⇒細かすぎるw ちょっともう一度見直してくるわ……😇プロの好きポイント見てくる😇そして何気ない日々の〜のところの髙地くんめちゃくちゃ良いよね!


◇Lifetime

これは…これは…世界が終わって人類がコールドスリープに入る時最後に流れる曲や………うわーーーーーフルオーケストラで聴きてぇ………人生の讃美歌………なんていうか生きとし生けるものへの壮大な愛を感じたな…多分ジェシーくんそういうの表現するのに恐ろしく向いてる

⇒この感想良すぎてフォロワーに見せたい、まじで…………………わたしと脳の構造があまりに似てて信頼オタクすぎ………………………わたしもジェシーに葬送されたいし悼んでほしい、でもわざわざ頼まなくてもたぶん彼は人類全体を愛して人類全体を悼んでくれる人なんですよ…………(激重感情)

⇒ ぶっちゃけ言うと今のところSixTONESを"アイドル"として推せるか不安に感じてる…6人のパフォーマンスがめちゃくちゃ刺さってるから個々人アップで映されてもおお…としかならないのよね…SixTONESを一つの芸術として俯瞰して鑑賞したいというか…たとえばライブでファンサしてるところを見ちゃったりすると、ファンという第三者が観測可能になってしまう感じがして…うーん……アイドルとして推してる夏樹に誤解なく伝わるといいんだが…


◇マスカラ

またもや曲が好きすぎる!!!敬遠しがちなコテコテ失恋ソングのはずなのに、曲があまりに刺さるからか、良かった………なんかすごくどこかで聞いたことあるような曲調だったけど脳内フォルダから出てこない…刺さるってことだけわかる…。

MVもアイドルでありそうな色気あるものだったのにすっと入ってきた…何が違うんだろう…大我くんの音ハメめちゃくちゃ気持ちよくきまるね、全員好きでしょ?あとこのMVの髙地くん全然他と違ってこれは担の人堪らないのでは?????

⇒こちらはKing Gnuの常田大希さんが提供してくださった曲です………歌割りも練りに練られてて「この人にここ歌って欲しかった〜〜〜〜わかる〜〜〜〜〜〜」ってなる😭ちなみにこれもMV見てないの…ほら、全部見ちゃうともったいないじゃん???世の中から未履修のコンテンツが無くなるの怖くてさ……………でも、髙地くん最高なら見ようかな…………←髙地担

King Gnu!!!(納得の顔)オタクとして生きるのうますぎて笑う😂私すぐ摂取したがるから……特に1:36で夏樹はやられると思っているよ☺️※まだ見てない


◇フィギュア

はぁぁぁぁぁあああああ!!!!!もう最初のフレーズから神曲確定じゃん………誰作詞………誰………声に出して読みたい日本語録なんだが…

「裏切らないものを僕らずっと探して生きている」アイドルもファンも同じだよねぇぇぇ………ずっと離れず愛したいし愛して欲しいよねぇぇぇ………

「ショーウィンドウに並ぶ僕ら 代替不可であれよフィギュア」ここで初めてうっすら6人の背格好が映るのずるいなぁ………エンターテイメントが飽和となる世界でたくさん手に取る"商品"(敢えてこの言葉を使う)の中の一つにしか過ぎないとわかってはいるけど、その中でどうか唯一無二として手に取って欲しいよという堪らないいじらしさ………はぁ……………

え、なんでこの曲再生回数こんな少ないの?????おかしくない?????いやこれは!!!!!アイドリッシュセブン履修者全員集合ーーーーー!!!!!

⇒これを!!!!!これを見せたかった!!!!!!!刺さってくれてほんと嬉しい!!!!!!!!!「裏切らないものを僕らずっと探して生きている」のは生きづらさを感じる現代人みなに通底する価値観なので心のやわこい部分が刺激されて泣きそうになるし、おっしゃる通り他者と「アイドル」⇔「ファン」という関係性を築いた者の表現としてほんっと上手いよね……よくもまあこんな短い言葉で言語化したなあと……この歌詞を歌ってくださいと渡された時の6人の反応が知りたすぎる(絶対に知りたくない)。

ちなみにマスカラ以降度々「PLAYLIST」というパフォーマンス動画が上がるようになってて、フィギュアもPLAYLIST版あるから再生回数バラけてるのかも…………こっちの「呑気にお気楽 お気の毒様〜」のじゅりくんのリズムの取り方が素敵なのと、髙地くんが謎の角刈り期(仕事の都合ではなくプライベート角刈り)なので愉快だったりする。

⇒ プライベート角刈りでアホほど笑ってるwwwwwアイドルとは???

⇒ なんかある日突然角刈りになってて、メンバーもファンも困惑するという……なんかね〜〜〜〜〜そういう「アイドルとして」の固定観念から自由で突拍子なくて、同級生に応募されなかったらマジで1ミリもジャニーズとかアイドルのこと知らなかったんだろうな…って人がライブで「笑顔のかわいい王道アイドル」をぶちかしてくるのたまらんのですよ………………………

⇒ 見てきたけどほんとプライベート角刈りめちゃくちゃ気になるwwwすごいアイドルアイドルしたダンスの振りだけに😂

改めて大我くんの表情の作り方にめちゃくちゃ廣瀬大介を感じて私が好きな作為〜〜〜🙏てなってるわ。。※友人は俳優の廣瀬大介さんが好き

そしてずっと思ってたけど松村くんて毎度毎度受ける印象が変わるからMVの中で見失いがちになる……これは私がまだ顔判別し切れてないからかもしれないんだけど、作品に合わせて自分をフィットさせていく水のような才能をお持ちだからではないかなと思ってもいて……全然見れてはいないけどよくドラマに出ている印象あるからそういう役に溶け込む能力を持ってるから引っ張りだこなのかしらとか、、

⇒ 北斗くんの印象、膝砕けるかと思うくらい打った!!!!!!!たいがくんみたいに「自分の表現したいものがしっかりある」というより「求められたものに答えるのが上手い」「他人の解釈に応じて見せる表情を変えるのが上手い」人かなって思ってる。俳優仕事に応じてビジュもよく変わるし、表情をたくさん持ってる人だからそういう印象になるのめちゃくちゃ分かるよ〜〜〜!!!!!!!

 

◇Rosy
◇共鳴

(この2曲はわたしがMV見てないのもありお互い解像度低くなってしまったので省略しました…)

 

◇FASHION

サムネから私が好きそうなMVだろうなと思ってたんですが冒頭で確信。大当たり〜〜〜(千と千尋)

そしてさ………待っっっってよ京本大我くんめっっっっっっちゃかわいいねかわいいことわかってる角度だもんね……………もう危険な予感しかしねぇ。アイドルアイコンとして勝ち確すぎるやんな………すごぉ………

髙地くんのいないいないばあにやられてる人の声聞こえた!し、じゅりくんのリア恋誘い能力えぐそう(褒めてます)いろんな洋服着てくれる系MV好きなんよね………楽しそうで何より………曲もオシャレだもんな………!

⇒わたしもこれすき!!!!!一時停止しまくってアホほどみた!!!!!!!SixTONESみんな派手柄や原色サラッと着こなせるのすごいよね……この前のMステかなんかでSixTONESがこっからを披露する時に原色ゴリゴリ衣装着てて、なにわ男子が真っ白王子様衣装着てたから「ストが色彩を奪った」「この世の全ての色を一点に集約させてる」とか言われててほんと面白かった🤣🤣

FASHIONはおしゃれを楽しむ歌だけど、苺朝食と同じように「自分らしくキメればTime to shine」みたいに日常を煌めかせる魔法で背中を押してくれるところがいい…そしてようこそじゅりくんのリアコ沼へ…………特にFASHIONのじゅりくんは絶対爆モテの一軍陽キャなんだけど、陰の者にも分け隔てないコミュ力おばけだから男女問わずクラス全員好きになってたと思う………

 

◇わたし

MVのテーマの複雑さ加減、考察好きオタクには堪らなく刺さるめちゃくちゃ好き………仄暗い世界観好きだな…そしてそういう世界観を表現するの上手いよねSixTONES………絶対なんかのドラマに使われてるでしょと思って調べたらやっぱり使われてた…だよねものすごいメッセージ性だもん………

そしてたぶんお気づきだと思うけど私大我くんの作為的美しさを褒め称えたい………👏

基本的に顔が良い方に対してあー御顔美しいですねー程度にしか思わないんだけど元の最強素材に対してどうすれば映えるかの画角をきっちりかっちり押さえてるプロ意識にただただ感心してしまった👏

⇒これもまだMV見てないんだよね〜〜〜〜〜友人ちゃんの感想参考に今度みます笑 ちなみにコンサートで

※引用失礼します

こういう意味の分からない匂わせをされたことがあります。

っていうかまじで友人ちゃんの初見感想ほんとに嬉しいから印刷して食べたい……………あなたは人助けをしています!!!!

⇒ 私はより良い人生となるものを布教してもらってる側なので救済されているのはこちらです

 

後編に続く…

*1:ROTシーズン4-15話より

"アイドル賛歌"の劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiODを見てくれ

わたしはアイドリッシュセブンのオタクなのですが、劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD(通称:ムビナナ)がありとあらゆる"アイドルオタク"に刺さると思うのでぜひ見てほしい…!というブログです。

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もし「あ!元々興味あったんだよね…でもキャラも曲もよく分からないしな…」という人がいたら、もうこのブログここで切り上げて構わないので見に行ってください。どうかあなたの人生の90分をください。せっかく2023年6月に生命があるのですから、大画面のスクリーンと極上の音響を全身で浴びてみてほしいのです。刺さらないかもしれないけれど、こればっかりは"今"しかできない経験なので…!

 

一方、「タイトルくらいは聞いた事あるけど…」「どうせアイナナオタク向けの映画でしょ…」「ライブ映画だけ見てもなにも分からないよ…」という方もいるかと思います。そんなあなたのために、わたしなりにムビナナをプレゼンしてみます(ほぼネタバレなし)

劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiODとは

スマホアプリゲーム「アイドリッシュセブン」の初の劇場版作品。ゲーム内ストーリーの映画化ではなく、16人のアイドルたちが合同でライブをする様をライブビューイングしているような形態の映画です。わたしが思う特徴は、大きく3点。

①フル3DCG作品である

アイナナは過去にアニメにもなっておりますし(アニナナ)、声優さんたちがリアルライブを開催してくれたこともあります(ナナライ)。ですが、今回の作品は3DCG。こういう質感です。

ポイントは、彼らが平面空間の中ではなく、"わたしのいる世界"に実在するかのように思わせてくれるところです。モーションキャプチャからモデリングしたアイドルの素体が空間においてちゃんと質量を持つこともそうですし、ライブ演出も(莫大な予算は必要そうですが)現実の物理法則に則っており、"実現可能なライブ"になります。せっかくのフル3DCGなのでもっとムチャクチャな演出をやっても良かったかもしれません。でも、「アイナナのアイドルは1人の人間としてこの世界に実在するのだ」という説得力はこの90分でひしひしと感じられます。むしろ、そのための映画だったと思わされます。

 

これの何がいいかって、「わたしをアイドルに会わせてくれてありがとう」の気持ちでいっぱいになるんですよ。

ナナライの時も思いました。もちろん目の前にいるのはわたしの大好きなアイドル和泉一織くんではありません。声優の増田俊樹さんです。でも、見た目や所作に一織くんをインストールし、歌唱はもちろんダンスやファンサや衣装、その全てに「一織くんが実在したらこんな感じだろうなあ」と思わせる説得力がありました。

なのでわたしも、増田俊樹さんを一織くんに見立ててペンライトを振っていました。まるでイタコのよう…そしてありがたいことに増田俊樹さんは2.5出身だからか、このイタコ力(ぢから)がめちゃくちゃ高いのです。

アプリゲームのキャラクターである一織くん、わたしが普通に生活していたら液晶の外では決して姿を見ることのできなかったきみを、声優さんとスタッフさんとこれまでアイナナのことを好きでいた全てのマネージャー(=ファン)がわたしのいる世界に連れ出してくれたんだと思いました。もちろん100%の彼ではないですが、そもそもアイドルは虚像です。像の"成り手"と、観測者である"わたし"の間に結ばれる像こそがアイドル。ナナライの増田俊樹さんと、わたしとの間に"和泉一織"という像がちゃんと結ばれたことに何よりも感動しました。

 

でも、今回はそこに本人が"いる"んですよ!?!?

そりゃ見ているものはスクリーンです。ライビュですから。でも、もしわたしがチケット当選してたら会えてたじゃん!そう思わせるほどリアルに実在感を感じられるのです。MC中のクロストークや曲中のわちゃわちゃ、同じ振り付けでも身体の大きさによる微妙なズレや個性の出し方の違いが表現されているし、しかも絵ではなく3DCGなので、各キャラクターの身体の厚みや骨格の違いもよく分かります。 むしろ全員の動きを綺麗に揃えることの方が簡単だろうに、"人"であることの誤差をとても丁寧に拾い上げているんですよね。そして、リストバンドを互いに交換してるRe:vale、ステージいっぱいにぴょんぴょん跳ね回る環、自分のパート以外も口ずさんで、他パートを歌ってる人のことを嬉しそうに見る一織くん、全部全部"知ってる"彼らなんですよ。

そのように細部まで調整して調整して調整して、精緻に作り上げることの努力を思うと気が遠くなります。感謝しかない。わたしを一織くんに会わせてくれて、本当にありがとう。

 

②ライブ1本を丸々見せる構成になっている

ライブのライビュ(ややこしい…)を見たことがない人には中々イメージしにくいかもしれないですが、ライブのオープニングから様々な曲やMCを挟み、アンコールまでぶっ通しで見せる構成になっています。なので、例えば過去の回想やアイドルによるモノローグは一切ありません。つまり、彼らがどんな思いでその舞台に立っているかは、パフォーマンス以外に一切説明がないのです。

ゲーム内で"わたし"はマネージャーです。人気格差や引き抜き、幻となったデビュー曲、アイドルのプライベートな家族問題、捏造されたスキャンダル、誘拐事件…様々な困難を"裏側"の目線で追いかけます。色々起きるな…。そして、それらに直面し、悩み、傷つき、強くなっていくアイドルのことを好きになります。そっと仲間を支える信頼関係に、色んなものを背負って孤独に戦う姿に、胸が熱くなります。

でも、ここはステージ。そういった裏側を彼らは一切見せません。お客さんも知りません。シンプルに、ここに来てくれたお客さんを全力で楽しませようとする彼らがいます。歌って踊って、人を幸せにしたいという原始の欲求がここにあるのです。この瞬間を愛するからこそ、ストーリーで描かれた色んな困難を頑張って乗り越えてくれたんだなあと思うほど、彼らは楽しそうに、そして鮮烈に輝きます。アイドルじゃなかった世界線なんて信じられないくらい、ステージが誰よりも似合う16人。

「アイナナのストーリー知らないし、そういう文脈分からないからなあ…」「そもそも16人も見分けつかないよ…」と思った方もいるかもしれません。大丈夫です。具体的にどんな困難に直面しただとか、どう乗りきったとかはそりゃ描かれていませんが、パフォーマンスでちゃんと表現されているので、分かります。(以下、ほんの少しセトリのネタバレします)

 

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グループでの歌唱が3曲ずつあるのですが、最初2曲は「このグループがどんなグループか」「どんな困難を乗り越えてきたか」が示されています。そしてそれぞれの3曲目が「物語を経てどんなアイドルに成長したか」が示されています(…いるように、わたしは思いました)。なので1~2曲目を聞いてそれぞれのアイドルに対して抱いた印象から、3曲目で提示される四者四様のカッコ良さを楽しんでいただければと思います。その直後のとある曲は文脈が分かった上で歌詞をしっかり聞くとなんかもう…とにかく堪らないのですが、それはムビナナご覧になってからストーリーを履修しても後追いで面白いかと思うので、まずは上映中に映画館に行ってみてください!

 

③テーマが「森羅万象」

いや広くない?わたしも思いました。

でも見終わったあと、このテーマしか考えられなくなりました。アイドルを好きでいることって、森羅万象に感謝することなのですね…。詳しくは後述します。掲げたテーマが「森羅万象」なんだとだけ分かっていただければ大丈夫です。


なぜアイドルは歌って踊るのか

これを読んでくださっているほとんどの方はアイドルオタクの方だと思います(そういうタイトルをつけたので…)。なので、皆さんにお聞きしたい。なぜアイドルって歌って、踊るんでしょう。だって皆さんの好きなアイドル、全員が全員歌と踊りが得意なわけじゃないですよね。歌って踊る以外の時間…たとえばお芝居をしたり、握手会をしたり、YouTubeではしゃぐアイドルのこともわたしたちは好きですよね。スポーツ選手やお笑い芸人を推す人もいる中、なぜアイドルは歌って踊るのでしょう。


わたしはアイドルの1番の魅力を同時代性だと思っています。過去記事櫻井翔 未来への言葉展に行ってきたよの「自担と同時代を生きる」にも書きましたが、要は"自分の人生"という限りある時間の中で"君を見つけた"ことの奇跡って、眩しすぎて、わたしのこれまでの人生全部を肯定してくれるほどの輝きなんですよね。だから、アイドルと同じ時代を生きること、リアルタイムにアイドルの成長を見守れることってなんかもう「わたし、こんな瞬間を目撃できたなんて生まれてきて良かったなあ!」という人生の賛歌に繋がると思っています。森羅万象すべての奇跡への感謝です。そして、全国各地で全然違う人生を歩む人たちが「同じものが好き」という1点で共鳴して、この日この時間に同じ場所に集うライブって本当に奇跡で、なにかがちょっと違うだけで違う光景になってしまうくらい儚くて、いつか終わることが決まってる関係性だけど、当たり前じゃないから愛しいし、だからこそ尊いんだよなって思います。


そして、その同時代性を1番強烈に表現するのが、歌と踊りだと思っています。アイドルの"身体"と"時間"に強固に結びついていて、他の誰にも代替不可だから。だから、アイドルって歌って踊ってくれるんだと思うんです。余談ですが、こういうアイドル観なので、「(アイドルとして1番大切にしていることを)歌って踊って、その時間をシェアすること」だと語ってくれるSixTONESの田中樹くんをめちゃくちゃ"信頼"しています。


ムビナナ、MCが割と短いんですよ。歌って踊ることで全てを伝えに来ている。それは、彼らがアイドルだから。なのでこれまでのストーリーや文脈を分からなくても楽しめます。言うまでもないですが、ストーリーや文脈が分かると面白さが格段に上がる反面、眼球10個ほしい…!という欲求に耐えなければならなくなります。

 

「理想のアイドル」という虚構

わたしは和泉一織くんという1人のアイドルが好きですが、何より「アイドリッシュセブンという作品で描かれるアイドル観」に深く共感しています。たとえばこちら。アイドルグループTRIGGERのマネージャー 姉鷺カオルが、メンバーから「理想のアイドルってなんだと思いますか?」と聞かれた時の答えです。

決まってるじゃない。終わらないアイドルよ。アイドルは夢なの。夢の終わりなんて誰も見たくない。伝説なんて賞賛よりも、ある日突然姿を消したりしないアイドルの方がいい。日本一のトップスターじゃなくたって、顔に傷があったって、声が出なくたって、終わらせないでくれたらそれでいいのよ。だけどその夢を叶えるのが一番難しい。

アイドリッシュセブン 3部14章2話)

分かりすぎませんか…

アイドルは偶像で、作り物で、人間が関わっていて、そしてそれを受容するわたしたちもまた人間だから、実はめちゃくちゃ不安定な存在なんですよね。そして、アイドリッシュセブンにおいて「終わらないアイドル」はあくまで「理想」であって、実際は有限の存在であるという前提がとても、とても深く根ざしています。2次元のコンテンツなのだから、サザエさん時空なのだから、永遠を謳っても良いじゃないですか。でもそうしない。だからこそ、アイドルの1番の魅力である"同じ時代を生きることの奇跡"に重みが出るからです。この姿勢がとても誠実で、わたしは好きです。

 

そしてもう1つ。わたし、諏訪部さんのこの呟きすごく好きなんですよ。

アイナナのメインストーリーで繰り返し言及されるように、人間による作り物であるアイドルに「永遠」を求めるのは酷なんだけど、分かってるけど、それでもわたしたちはこの幸せな空間がこれからもずっと続けばいいなと願ってしまう。だけど。IDOLiSH7自体は永遠には続かないけれど、わたしたちがIDOLiSH7に触れている間に"永遠"を感じたら、やっぱりその瞬間だけは確かに永遠でいてくれるんだと思うんです。

 

ライブ中にも示唆されるように、彼らは嵐のあとの、雨上がりの"虹"です。いずれ消えてしまう儚くて美しい虹。でも、人間に永遠を求めてはいけないと理解することと、「この瞬間が永遠に続けばいいのにな」という願いを慈しむことは両立できると信じていたいです。だって「僕らはひとときの存在」だと歌いながら、時間も場所も全てを軽やかに超えて、仲間やライバルと共に旅する過程を見せることで、彼らがわたしをめちゃくちゃ幸せにしてくれたので。いつかアイドリッシュセブンが終わっても、いつかわたしの好きなものが変わっても、この記憶をわたしは"一生"大事にしていくので。

…そんな宝物をくれるアイドルって、やっぱり最高すぎる。わたし、アイドルオタクで良かった〜!なんかこういう「アイドルに出会えて良かった!」の気持ちをすごく高い純度で追経験することができます。アイドルオタクの方にこそ、この良さが伝わると思うのです…!少しでも気になったのならば、ぜひ劇場に行ってみてほしいです。


補足

Q1:Day1とDay2、見るならどっちがいい?

→個人的にはDay1がおすすめです。Day2は少し緊張感が緩んで(2日目なのでね…!)のびのびしたアイドルを見られるのが魅力なのですが、初見さんには中々伝わりきらないかもしれないので、どちらかと言えばDay1がおすすめです。


Q2:通常上映と応援上映どっちがいい?

→これは応援上映がおすすめです!別にペンラやグッズ持たずに行ってもいいと思うんです。(どうせみんなスクリーン夢中なので…)声出ししたりクラップしたりするのも楽しいですし、なにより推しの顔面ドアップにぶっ倒れていくオタクを見ながらの方が絶対面白いと思います。オタクもガンガン応援してどんどんぶっ倒れていきましょう!


Q3:登場人物分からないまま行ってもいい?

→大丈夫です。フェスみたいなもんで、とにかく彼らの音楽が気に入るかどうかだと思います。見分けがつかなくてもまずは行ってみてください。それにアイドルたちは16人いるのですが、16人を今から覚えるの結構大変だと思います。(今回衣装もみんな似てるんですよね…)

以下、4グループの見分けがつけば最低限大丈夫です!※画像はムビナナ公式HPより

IDOLiSH7…7人組。明るくてわちゃわちゃしてる。元気いっぱいなのにどこか儚い。

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TRIGGER…3人組。気品と実力がすごい。一級品のエンターテイナー。

f:id:natsuki125:20230601122015j:image

Re:vale…2人組。余裕を感じさせる絶対王者。ずっと距離感バグが起きてる。

f:id:natsuki125:20230601122021j:image

ŹOOĻ…4人組。攻撃的なギャングスター。全員「俺を見ろ!」の引力が強すぎる。

f:id:natsuki125:20230601122026j:image


Q4:ストーリー追いたい場合はどうしたらいい?

→アプリゲームで全て読めますが、手っ取り早いのはアニメです。アイナナはアニメの出来がま〜〜〜〜良いので自信を持っておすすめ出来ます。今だとdアニメストア、U-NEXT、Hulu、FODプレミアムなどで見られるそうです(違ったらごめんなさい…)。なおアニメはストーリーの途中までしか作られていないので、アニメを見ただけだと「ŹOOĻが分からん…」ってなってしまうかもしれません。そこはまあ、ムビナナご覧になってから追いかけましょう笑

 

みんな〜!お願いだからムビナナを見てくれ〜!夜空を流し込んだような衣装で軽やかに踊る一織くんがハチャメチャ綺麗なので全人類見てくれ〜〜〜〜!!!!←結局これが言いたかったブログ

 

夏樹にマシュマロを投げる

マシュマロ置いておいておきます!ご覧になった方は感想をぜひもぐもぐさせてください!

櫻井翔 未来への言葉展に行ってきたよ

 

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最高でした;;

 

櫻井翔 未来への言葉展とは

嵐、歌手、作詞家、キャスター、司会者、俳優など、様々な立場や活動を通じて、何かを「伝え続けて」いる櫻井翔。この展覧会は、硬軟合わせた「伝え続ける人」 櫻井翔その人となりと、その視線の先に見えているものを視覚化し、共有するものだ。明るく、冷静に、時には強く、実直に、けれど茶目っ気と笑顔を忘れずに。“音と言葉つむぎ 描く芸術”――備えるはいつも「言葉」、そして視線の先にあるのは「未来」。カラフルな「ことばパーク」をイメージした会場には、櫻井の言葉や、言葉から発展した7つのインスタレーションが。より多くの人が櫻井の 「言葉」をポジティブにわかちあい、 よりよい未来と社会をつくるきっかけになれば、との願いが込められている。(THE FIRST TIMES)

先日、六本木で翔くんの言葉を浴びてきました。2007年に出会ってから彼のことはずっと好きですが、改めて「ああ、わたしはこの人を自担に選んで本当に良かったな…」と心から思いました。冒頭いきなり激重感情でごめんなさい……

以下、展示内容そのものについてのネタバレはありません。しがないオタクが"翔くんの言葉"について考えたことをつらつら語っているものになります(6000字超)。

ちなみに展示内容について知りたい方はこちらの記事をご覧下さい。翔くんが長年連載を持っているCasa BRUTUSさんが展覧会をとても丁寧にレポートしてくださっています。大変ありがたい…。

 

翔くんにとっての「言葉」

櫻井翔はずっと、本気で、言葉に向き合ってきた人です。当時アイドルとしては異例でしたがラップのリリックを自分で書いて、キャスターとして見たもの感じたものを自分の言葉で視聴者に届けてくれて、政治や経済へ関心を持つことの大切さを言葉を尽くして語ってくれて、大型番組のMCやバラエティ番組でゲストを立てつつも進行通り綺麗に捌いて、そして、嵐のスポークスマンとしてファンに向けて嵐の向かいたい方向を都度説明してくれる人でした。

これ、全部彼の「言葉」という武器による仕事なんですよね。華やかな遠い舞台で歌って踊ってまぶしく輝くアイドルだけど、同時に常に思考を巡らしながら同じ時代をリアルタイムに生きる1人の人間で、そしてこの国に生きる国民の1人でもある。こんなに長い間「今、何を考えているのか」を言葉にして発信し続けてくれていたんだなあと、言葉展を経て改めて感じました。

 

自論ですが、何かを読んで理解するというプロセスを分解すると「潜在的に考えていたことを言語からアプローチされる⇒考えていたことの解像度が上がり輪郭がハッキリする⇒組み上げて取り扱い可能な"論理"が形成される⇒自分の脳内に整理して保管できるようになる」だと思っています。

だから"今、何を考えているか"をたくさん発信してその都度理解させてくれるアイドルは、その対象の"好きな理由"を構成する論理の材料をたくさんくれる人なんですよね。「なんとなく好き」ではなく「こういう理由で好き」と理解しやすくなるし、他人にも説明しやすくなる。

そして、なんとなく思っていたことを誰かに綺麗に言語化してもらった時、「なるほどー!すっきり!」の気持ちももちろんありますが、「ああ、この感情を共有できる人がいるんだな」ってこと自体が嬉しい時、ありますよね。櫻井担、そんな気持ちを何回も自担から貰ってるんですよ。ほんと感謝しかない。

※余談ですが、わたしは選挙権貰ってからまじで毎回欠かさず選挙行ってます。櫻井担なので。

 

わたしにとっての「言葉」

ちょっと自分語り失礼します。(読み飛ばしていただいても結構です)

わたしが初めて翔くんの言葉に触れたのは、サクラ咲ケのラップ詩でした。当時中学受験を控えていたわたし。他の友達がみんな楽しく遊んでいるのに、わたしだけ毎日塾に行かなきゃいけなくて、しかもこんなに頑張っているのに合格できるかどうかも分からない。そりゃ第1志望の素敵な学校には行きたいけれど、親も先生も「頑張れ」って言うだけで、わたしの辛さを誰も分かってくれない…っていうかもう結構頑張ってるんですけど!?!?これ以上まだ頑張らなきゃいけないの!?!?!?無理!!!!!!!!!

そんな時に出会ったのが、翔くんのこの言葉でした。

「右へならえ」から踏み出すこの一歩を
打った点が分ける結果 陰と陽

だから知っとこう 生きるヒントを
かすむ蜃気楼すらも掴む勢い

今 蒔けば種 花咲かす
やった後言うなら まだ分かるんだ
そう そりゃ時間なんてのはかかる
春には 大きな花を咲かす

(嵐/サクラ咲ケ)

「………そうだな」って思いました。

「合格」を目標にしても実現可否もわからないし、合格したところで何かしらが保証されるわけでもない。でも、みんなが遊んでいる中本気で受験勉強を頑張った経験って、この先わたしの人生を絶対豊かにしてくれる。っていうか、何も考えずただ遊んでいる人達より、早い段階で自分の人生のために勉強しようと決めたわたしが報われないわけなくない?

今から思えば乱暴だし、多大な僻みの感情が見え隠れするので「やめなよ…」と窘めたい気持ちもありますが、なんかこういう妙な反骨心が芽生えて、わたしは無事第1希望の中学に合格できました。1年前まで算数が苦手すぎて150点満点中18点とか取ってたのに……………(マジ)

 

中学入学後も家が厳しかった上に、ちょっと背伸びした学校に入ったので勉強が中々追いつかず、TVもゲームも雑誌も禁止でしたが、そこは当時爆発的人気だった嵐。友人知人伝いでわたしに会いに来てくれました。その中でなんとなく翔くんのことが気になって掘り下げてみたら、いつの間にかどんどん好きになった。でも、なんというか、決して自分から選んだ自担ではないんですよ。わたしの狭い世界にわざわざ来てくれて、手を差し伸べられたから取っただけなのに、こんなに長い間好きでいるなんて正直思ってなかった。

大学入るまでお小遣いが月500円しかなくて、自分でなにかを買うこともほとんどできなかったけれど、それでもあまりに供給が多いもんだから、わたしなりに好きでいられた。少しずつアクセスできる幅が増えて、いつしか自分でお金を稼げるようになって(かつ、わたしの色んな面での心の準備もできたので)、札幌ドームまで嵐に会いに行った。その時に言ってくれましたね。

今日初めて嵐のコンサートを観に来てくれたあなた。

ようこそ、嵐のコンサートへ。

我々は、あなたが嵐のコンサートに来ることをずっと待っていました。

(ARASHI Anniversary Tour 5×20)

ああ、きみを好きで良かった。

きみをアイドルとして推してきたこれまでの全ての毎日、わたしは本当に幸せでした。

文字通り、翔くんの言葉に救われた経験でした。

 

展示について(ネタバレなし)

翔くんの言葉をものすっっっっごい密度で浴びることになります。一言一句逃したくない方はまじでメモを持って行ってください。取材か!?って思うくらい分厚いノートにペンを走らせ必死に書き留めてるオタクたちを見て、櫻井担らしいなあと思いました。

なおわたしはメモを持ち歩く習慣をすっかり忘れていた上に一部のエリアを除いてはスマホの使用も禁止だったため絶望しましたが、大丈夫です。「櫻井翔 ことばの箱」を買ってください。網羅はできていないものの、いくつかの言葉を持って帰ることができます。ほら、言葉って良さを真空パックできるじゃないですか。いつどこでそのパックを開けても、翔くんの紡いだ言葉に直に触れられる。自担が言葉を武器にしてくれて良かったなあってこれほど思ったことはないです。わたしはヨボヨボのおばあさんになっても老人ホームにこの箱を持っていく所存です。そしてどうか棺桶にも入れて、わたしを大好きな言葉と一緒に燃やしてください。

あとグッズがまじでかわいいのでたくさん買いましょう。"アイドル・櫻井翔くん"のアクスタはたぶんこの期を逃すと一生買えないです。

 

自担と同時代を生きる

わたしは、アイドルの1番の魅力って同時代性だと思っています。

小説も、映画も、不朽の名作ってあるじゃないですか。時を経ても色褪せない魅力があって、そして同時に触れる時々の精神状態や時代に応じて別の顔を見せる。1000年前に書かれた物語に感動することもあれば、今とは全く違った風俗や価値観ゆえの義理人情に心を踊らせたり、時代背景への想像力も含めて物語の魅力だったりする。

でも、アイドルは絶対絶対絶対、リアルタイムがいい。

2つ理由があって、1つはわたしがアイドルの好きになり方として「推しの伝記を編纂する気持ち」でいるので、リアルタイムに推しの人生の積み重なりを追いかけたいから。わたしは所詮他人だし、わたしが眺めているのはアイドルという虚像なので、推しの全ての人生を知っている訳ではないです。なので、わたしが集めたエピソードからわたしが想像した人格を元に、推しがどんな人生を辿ったのかを"物語"として摂取している感覚なんですよね。だから、自分の編纂する伝記に採用するかしないかはともかく、毎日何かしらのエピソードが世の中に生まれてゆく様を目撃できるのはたまらなく面白い。そして、お互いが人間である以上、もしかしたら明日この筆が止まるかもしれないというヒリつきと隣り合わせだからこそ、"今 目撃できていること"の尊さが増す。

思春期そのものの言い換えでもあるアイドルは、その若さや未完成さ、目を見張るような成長で「今・ここ」の煌めきを、生命力を、強烈に体現する。そのいっぽうで、いやだからこそ、いつかは終わってしまう期間限定の儚さも持っている。したたかなのに脆弱で、溌剌としているのに死に近い。

(ユリイカ2019.11 臨時増刊号 総特集=日本の男性アイドル←めちゃくちゃ読み応えあるのでおすすめです。なんとkindleで買えます)

 

そしてもう1つは、自分の実人生とのリンクが、またアイドルの物語にプラスされてゆくから。オタクの皆さんなら心当たりあるんじゃないでしょうか。めちゃくちゃ人生辛い時期に這うようにして行ったコンサートで神席を当ててまた頑張れただとか、推しの出演ドラマで扱われたお仕事に興味を持って進路にしてみたら意外と自分にとっても天職だったとか、とある曲の歌詞がぶっ刺さってしまって仕事なり勉強なりの背中を押してもらっただとか、この時期、この人に出会っていて良かったなあ〜!という個人的な感謝が乗っかることでより一層魅力を強固にしてしまうこと、ありますよね。

 

だからこそ、わたしはアイドル・櫻井翔のこの言葉が一番好きです。この生き様が好きです。

MY LIFE IS MY MESSAGE

(櫻井翔/Hip Pop Boogie)

余談ですが、午前中に早起きしてとある映画を見ていたのですが、上映前にハリケンジャー20周年記念映画の予告が流れました。それを見たわたし、「20年間めいいっぱいアイドルとして生きた櫻井翔くんに、これまでたくさん幸せにしてもらったなあ…」となんか知らんが号泣。自分でもびっくりしましたが、涙が止められなかった。だって20年だよ。もう感謝しかない。

 

エピローグ

わたし、イモトの安室ちゃんへの"好きの姿勢"がとっても好きなんですよね。

「(安室ちゃんの引退後頑張れる?という質問に対し)分からん!でも、頑張れる。だって、それで頑張れなくなったら、安室ちゃんが悲しむでしょ?」(2018.7.29放送 世界の果てまでイッテQ)

13年間ずっと一緒にいた人だし、大好きだから、そりゃ嵐の活動休止は寂しかった。もちろん今でも"タレント・櫻井翔"はいるけれど、わたしが好きだったのは"アイドル・櫻井翔"なんですよ。でも「物語の終わり*1」にあれだけ誠実に寄り添ってくれたし、いつか終わらなければならないのなら、あれ以上綺麗な物語の閉じ方をわたしは知りません。わたしの大好きな"嵐"の"アイドル"櫻井翔くんのいない世界だけど、たくさんの勇気と愛と言葉を貰ったわたしは、この国が昨日より少しでも良くなると信じて、わたしのできることを頑張っています。

だから、わたしは二宮くん出演の映画「ラーゲリより愛をこめて」を見終わった時、優しい物語に涙した一方でシベリア抑留のことをほとんど知らなかったんだなって反省しました。そりゃ教科書で1~2行は触れたけど、それだけ。この国に起きた歴史なのに、その背景も理由も辛さもなにも知らないのに、ただエンタメとして感動話の部分だけ摂取するのはなんか違うなと思って*2、言葉展に行く日の午前中に、新宿にある平和祈念展示資料館に行ったんですよ。ハリケンジャーの予告を見た映画鑑賞のさらに後ですね。詰め込みすぎ…

平和祈念展示資料館:さきの大戦における、兵士、戦後強制抑留及び海外からの引揚げの関係者の労苦に関する資料の展示を行う施設

 

そこで、こう思った。

 

そうしたら、言葉展で久しぶりにこの言葉に出会いました。

今から48年前、祖父が伝え*3、そしてその46年後、僕が伝えたことがありました。当時の伝えることへの思いをこの度知り、今、運命めいたものを感じています。ただ、僕なんかじゃ伝えられないことがたくさんあります。僕なんかじゃ届けられない方々がたくさんいらっしゃると思っています。でも、僕じゃないと伝えられないことがある、僕じゃないと届けられない方々がいる。思い上がりにも似たそんな思い込みをしながらこれからも伝えていきたいと思っています。過去を知ることは抑止力になる、今を知ることが背中を押してくれる。だから、僕は伝えてきます。過去を、そして今を知ることでしか未来への種は撒けないから。

(2017年 日本テレビ系 24時間TV「櫻井翔の告白」)

わたしという人間の根底の部分って、やっぱり翔くんの言葉によってできているんだなと実感した瞬間でした。

言葉は人を作る。だから、櫻井翔は言葉を紡ぎ続ける。わたしの中に、翔くんを好きだった13年間がちゃんと蓄積してるんだなって思いました。これから先の人生も、この宝物たちと一緒に生きてゆきます。

 

大好きです。きみが自担で本当に良かった。

 

*1:ここは色んな解釈があっていいと思いますが、わたしは彼らが優しいから「活動休止」という表現を使ってくれているだけで、実際にはもう嵐の活動は終わったのだと捉えているタイプのオタクです

*2:個人の見解です

*3:翔くんのご祖父さまは新聞記者でした

全然分からない自担へ~髙地優吾くん沼落ちブログ~

1つ前の記事SixTONESへの沼落ちブログを書きましたが、今度はわたしが自担として選んだ(と言わせてください…)髙地優吾くんへの沼落ちブログとなります。ちなみにわたしも他の人が書いた髙地くんへの沼落ちブログを読みたいので、もしご存知であれば教えてください!一応マシュマロ置いておきます…!

夏樹にマシュマロを投げる | マシュマロ

はじめに

前述の通り、わたしの沼落ちのきっかけは北斗くんです。今でももちろん好きですし、6人全員好きです。というか、6人全員好きになった後で、自担を誰にしようか決めました。

これまで好きになったアイドルは明確に誰か一人を好きになり、そのアイドルを推しているうちに箱推しとなっていたので、「自担を誰にしようか決める」経験自体すごく新鮮で難しいものでした。

↑今から1万字かけてこの話をします


自担、めちゃくちゃ遠い

わたしは、髙地くんの人生ってほんとに奇跡で満ちているなと思います。だから2023年の今、アイドルでいてくれる髙地くんを推せることがこの上ない幸福です。もちろんメンバー全員、奇跡に満ちた人生だと思いますが「わたしには絶対その判断はできない」という自分からの遠さも含めて、髙地くんに降り注ぐ奇跡が1番尊いものに感じてしまうのです。

なのでここから先は客観的な分析ではなく、わたし個人がどう感じたかという極めて主観的な文章になります。自分の好きなものを表現するために他を貶すことはしたくない主義なので言葉に気をつけて書いているつもりですが、あまりにも主観的なため他担さんにとっては面白くないかもしれません。そこはひとえにわたしの文章力が至らないだけで6人全員マジで愛しています!どうかお手柔らかに見ていただけると幸いです。

また、前の記事にも書きましたが、大切なことだと思うのでもう一度書きます。わたしはアイドルを推すにあたり「推しの伝記を編纂する」気持ちでいます。当人の全ての人生を知っている訳では無いけれど、わたしが集めたエピソードからわたしが想像した人格を元に、その人がどんな人生を辿ったのかを"物語"として摂取している感覚です。所謂"編纂者"の立場からすれば彼らの人生に起こった劇的なできごとや苦難には感情を喚起させられますが、一方で未成熟の少年に酷な人生を歩ませた環境に対しての問題意識も強く持っています。以下に記述するように、彼らはこの経験を元に自分を成長させ、受け入れることで強くなったので美談のように取り扱いますが、その環境を強いたこと自体には決して賛同できないということを改めて宣言しておきます。もちろん相応に「芸能界」が厳しい世界であることは理解していますが、だからと言って全てが肯定されるべきではないと考えています。


さて。

髙地くんはアイドルになんてなりたくなかったのに、なってしまった男の子です。しかもアイドルになりたくてなりたくて仕方なかった少年と、天性のアイドル性を兼ね備えた少年たちと一緒に。

自分がやりたいと思った道中での困難と、そうではない道中での困難は質があまりにも違います。しかも髙地くんって運動神経が良くて、明るくて友達も多くて、お顔も良くて、サッカーという趣味も謳歌してたじゃないですか。きっとジャニーズに入る前はすごく満たされた人生だったと思うんです。※これはわたしの想像


なのに

じゅりくん「Jr時代さ、俺らがダンス稽古とかやってる時、あいつだけ手拍子叩く練習してたの知ってる?あいつカウント取れなくてワンツースリーフォーに合わせて踊れなかったから、振付師が一人高地に付いて、俺らがダンス踊ってる端っこで1日手拍子稽古やってた」(SixTONESANN 2022/9/3)

人よりできることが他にもたくさんたくさんあるのに、よりによって苦手なことを強制的に求められてしまう髙地くんの絶望を分かってあげられる人は、世間に、もっと言うとジャニーズに、一体何人いたのでしょう。そして、ほんの数日前まで無縁の世界だったにも関わらず、そこから安易に降りることを許さない環境とはなんと酷なものでしょう…。そりゃやさぐれて自暴自棄になると思います。スクール革命が終わったら辞めたいと願うと思います。SixTONESを掘り下げていく中で6人それぞれの苦難を知りましたが、わたしは髙地くんの絶望が1番辛かった。

持ち上げられたり、突き落とされたりするんだって思ったけど、“俺ってこういう人生なんだな”って変に達観してたというかね(Myojo1万字インタビュー)

わたしには絶対絶対絶対、できない。


でも髙地くんはこの絶望を"この人たちとなら頑張りたい"と思えた仲間との出会いで持ち直すじゃないですか。ここがすごくて、アイドルになんてなりたくなかったのに、"(彼らともに)アイドルである自分"でいたいと願うんですよね。つまりアイドルであること、あり続けることって、髙地優吾にとっては手段なんだなって。

ここからはわたしの癖(へき)の話ですが、わたし、後天的にアイドルとしての道を選択した人が好きなんです。すぐそばにアイドル以外の人生があって、辛くて大変なことばかりのアイドルになんてならなくても良かったのに、それでもステージに立ち続ける覚悟を決めてくれた人に感謝が止まらなくなってしまうというか。

だってわたしがもう一度人生やり直したとして、髙地優吾がアイドルをしている世界線に出会うことなんて無いかもしれないじゃないですか。そう考えると、アイドルである髙地くんに出会えているわたしの今の人生、丸ごと幸せだなって思えるのです。それに、とても身勝手な話ですが、なんだかんだ言ってわたしはアイドルという奇跡そのものを愛しているので、他の選択肢の中からアイドルを"選んで"ほしいんですよね。


しかもですよ、そんな風に暗闇の中で自分に道を示してくれたバカレア組に、かつての相棒であった北斗くんがいたことを初めて知った時はあまりの物語の強さにしぬかと思いました。何も言わず、セクゾに入らないというやり方で当時の北斗くんに寄り添った髙地くん…そんな髙地くんのことを、北斗くんがバカレアのみんなに引き合わせてくれたことで救っていただなんて…そ、そんな奇跡あります?人生ってそんな事起きるの!?

さらに、髙地くんがSixTONESにおいて目指し始めたアイドル像が"日々笑顔"の超王道アイドルなのがまたたまらないのです。これほどの強い引力がなければ絶対絶対絶対アイドルにならなかったであろう髙地優吾という男が、実は身長、スタイル、運動神経、くしゃっとした優しい笑顔、みんなを包み込むような温かい声という後天的にはどうにもならないところに"王道アイドルとしての強み"を持っていたという奇跡。SixTONESはいわゆる"非王道"のワイルドなアイドル像を打ち出していますが(実際はもちもちのおもちや気まぐれ猫ちゃんやボケまくりわんぱく小僧…)、だからこそ王道アイドルを志向する髙地くんの良さが際立ちます。もしも髙地くんがキンプリやなにわ男子に入っていたら、あえて"日々笑顔"を掲げることはなかったと思うのですが、髙地くんはSixTONESにいるので思いっきり王道アイドルを目指せます。アイドルになんてなりたくなかった男が誰よりもまっすぐアイドルであれる場所はここなのです。奇跡か!!!!!!


そして反転した話をします。SixTONESはいわゆる"非王道"のワイルドなアイドル像を打ち出していますが、YouTubeなどで見える彼らの素の姿はむしろ褒められたがりで愛されたがり、そして流行りのカルチャーを取り入れるのが上手い都会的な品の良さを感じます。なので掘っていくと、あれ、意外と怖くないな…っていうかかわいいな…みんないい子だな………というギャップにやられるのです。沼すぎる…

そして掘り下げてみてびっくりするのです。実は素がワイルドで不良でオラオラしてるのが髙地優吾なことに。サッパリしてて口が悪くて男らしくて義理人情に厚い"ハマの番長"がまろびでてしまった時に、わたしは毎回小躍りしてしまいます。そして彼のこの素の面はSixTONESでいる時にしか見られないじゃないですか。髙地くんにとってもSixTONESは素でいられる場所なんだと目頭が熱くなります。

 

ここまで書いてきて改めて痛感するのですが、

髙地くん、めちゃくちゃ主人公"属性"ですよね。もちろんSixTONESという物語の主人公はジェシー(これは本当にそう!)ですが、彼はルフィのような"主人公然"とした存在であり、「こうあって欲しい」というみんなの期待を叶えてくれるのでついて行きたい人ではありますが、ストレートに読者の共感を得るタイプとは違うように思います。*1

一方髙地くんはナルトのように逆境育ちでありながらそれでもまっすぐあろうとするので、共感して、わたしにはできないと絶望して、だからこそ応援したくなってしまいます。少なくともわたしはそうでした。よくぞここまで育ってくれた…君みたいな子が報われる世界であってほしい……と強く願ってしまうのです。

わたしからとっても遠い人だからこそ、彼の歩みの一つ一つが奇跡でコーティングされたみたいに煌めいて見えるのだと思います。

 

自担、全然分からない

前述の通り、わたしは自担が決まる前に6人箱推しの状態になりました。しかしある時気づいたのです。わたしの好きなコンビ、全部髙地くんが絡んでいるな!?(きょもゆご、ゆごじゅり、ゆごほく、ゆごじぇ)。どのコンビにも共通しているのが、「髙地くん相手には素を出せる」と語られていること。

たいがくん「髙地に僕は甘えてる部分があるというか、ふと思ってることを言っちゃうことがあるんですよね。髙地の顔を見てると溜め込んだり、抱え込んでるものが不意にこぼれるっていうか。」(Myojo1万字インタビュー)

じゅりくん「髙地はマジで地元の友達みたいな感覚。だから仕事の合間にちょうどいいんですよ。髙地とメシ食ってる時って、ちゃんと仕事じゃない時間になるから」(anan No.2335)

じゅりくん「彼は人を理解しようとする気持ちが強くて。自分の意思を曲げて相手に合わせたりはしないけど、目の前の人とちゃんと向き合える人」(MORE 2023 4月号)

※北斗くんについては「素を出せる」というよりも「お互いのあられもない姿を目撃されている」という表現の方が近いかもしれません。今更取り繕っても仕方ないというか。(これはオタクの想像)


わたしは学生の頃、自分の好きな人とだけ絡んでいればいいと思っていました。合わないと思ったら切り捨てて、相手のために合わせる努力をしてこなかった。自分の人生が1番大事なので、友達から悩みを相談されても「どうでもいいな…」としか思えなくて親身になってあげられなかった。その反動でわたしは社会人になってから人間関係にすごく悩むことになるのですが、そんな時に髙地くんの姿は眩しく映ったのです。自分と関わることで他者の良さを引き出せるって、いいな自分と過ごす時間が相手にとって素を出せる癒しの時間になるって、いいな。自分からめちゃくちゃ遠い人だって分かってるけれど、そんな人になりたいなと思っていた時に出会ったのが髙地くんだったのです。

人を励ますのが得意なんですよ。自分は全然気にしいなんですけどね(笑)。相談に乗るのも結構好きだし、人の話を聞くのが好きなんですよね。仕事で悩んでたり落ち込んだりしてるときは励ましてあげたり、選択に迷ったときや人間関係の悩みも面倒がらずに親身になって聞いてあげられます。マメなんですかね、俺。(CLASSY. 2023年2月号)

わたしには絶対絶対絶対できない


ただ不思議なのは、髙地くんってジェシーみたいに連絡マメではないし、じゅりくんみたいな寄り添い型の聞き上手とも違う気がします。人に興味が無い、究極の自己中だなんてよく語っているけれども、それならなぜ、本気の相談ごとが髙地くんに集まるのでしょう。髙地くんみたいになりたいわたしは考えました。


◆人によって態度を変えない

今のわたしにはなぜそれが出来るのか分かりませんが、髙地くんは人によって態度を変えません。一貫して、"自分にとって相手がどういう存在か"というところを重要視している人だと思います。だから全員に対してナチュラルだしフラット。

じゅりくん「(豆まきに)行けない人って存在する?たとえば大先輩とか…」

髙地くん「行けない人…いないかな?全然いける。全人類いける。躊躇しないかもしれない。なりきれちゃえば行けるわ。」

(SixTONESANN 2023.2.4)

※豆の数や投げる位置は微調整するものの、TOKIOの松岡くんやKinKiKidsやYOSHIKIさんにも行けるそうです

髙地くん「B.I.Shadowに入った瞬間から(ほぼ同い年だから)健人と風磨って呼んでた」(らじらー 2023.4.3)

ジェシー「誰も反抗できない怖い振付師さんに対して、髙地が『俺はダンス嫌いなんで』って言ったことがあるんですよ。それ以来、あまり怒られなくなった。度胸が凄いよね(笑)。」(ViVi 2022/4/17)

↑ここらへんのジャニーズ独特の上下関係フル無視で頑固に自分の感覚を持ち込む激ヤバエピソード群大好きすぎるんですよね、わけが分からなくて。


しかも髙地くんは複数の人に対して態度を変えないだけではなく、相手という人間が変化していっても、あくまで自分と相手という関係性のままで居られる人なのです。それはたぶん、自分の軸が強固にあるから。 

たとえばきょもゆご。どこに行っても「二世であること」「先輩であること」が付き纏いがちなたいがくんを、髙地くんは(いい意味で)大切に扱いません。たいがくんは特に昔は短気で激しい感情をむき出しにしていたような人ですが、SixTONESで一番"後輩"なはずの髙地くんは"友達として"雑に扱えるし思いっきり突っ込めます。

そしてゆごじぇ。今やジェシーの人脈の広さと他人の懐に飛び込む愛嬌は凄まじいですが、これは明確に"芸能人であり続けるために"意図して広げられた交友関係です。ここ数年で(表向きの)性格がガラッと変わったジェシーですが、髙地くんとの岐阜旅行では

「2人で1時間くらいだべってたらあっという間に電車の時間になった」「初めて箱根旅行行った時となんも変わってなかったもんね。あの時のジェシーまんまだったね」「仕事の話しなかったもんね」「明日何する?とか雑談(しかしてない)」(SixTONESANN 2023.3.4)

変わったジェシーと、変わらない距離感で接することができる人なのです。こういうナチュラルさ、結構な特殊スキルだと思います。非凡にニュートラルってめちゃくちゃ説明難しいのですが……

知念くん「見たことないよね!?10何年やっててさ、髙地くんがかっこつけてるとこ!」

山田くん「見たことない!超フラットな子だもん」

(Johnny's Shop Ambassador - Shop Tour)

↑すき髙地くんすぎる(時間指定済)

 

(4/20追記)

頂戴したリプライやマシュマロを見て思ったことがあるので追記します。

SixTONES、少年期にたくさん傷ついて大人を信用出来なくなったり"闇に落ちかけたメンバーが多い"(髙地くん談:Myojo1万字インタビューより)じゃないですか。でも、人によって態度を変えない髙地くんってたぶんその地雷を絶対踏まないんですよ。だから髙地くんといる時のスト5って心理的安全性が保たれていて、安心して素を出せるのかなって思いました。そして髙地くんもスト5がでろでろに溶けて自分に寄りかかってくるのを無抵抗に受け入れるヤバさありますよね。愛の許容量がとんでもなく大きいというか……


◆髙地くんがいると会話がスムーズにまわる

これはこちらのブログが大変分かりやすいのでぜひご覧ください。(勝手に引用してすみません…!)

今のわたしにはなぜそれが出来るのか分かりませんが、SixTONESANNでも髙地くんはコーナーをちゃんと回してくれますし、突然始まる車内謎ゲームも普通に成立させることができます(なんで?)。分かりやすくボケたり全てに綺麗にツッコミを入れたりはしないけれど、会話を上手く回すためには必ず居て欲しい存在。髙地くんがいると"失敗"がないんですよ。まるでバレーのリベロのような人だなあと思います。ほんとどうやってんの?わたしには分かりません…


◆自分の時間をちゃんと作っている

髙地くん、多趣味ですよね。忙しくてもちゃんと趣味を持って、現実逃避の時間を作って自分を癒している。自分の暮らしや食生活に気を使っているし、ルーティン生活をすることでちょっとした身体の不調にすぐ気づけるようにしている。わたしは最初髙地くんがハーブティーを淹れて飲むと知った時意外すぎてひっくり返りました。

しかも髙地くんって仕事の日もオフの日も「自分のルーティンを頑なに守る人」なんですよね。オフでも遅くとも8時半に起きるし(なんで?休みなんて気づいたら12時くらいまで寝てるよ…)、起きたら毎日ベッドメイキング(ほぼしたことないです)して、毎日換気(少なくとも起床直後にしたことは1回もないです!!!)するんですよこの人…


ゆごあしによると最近はアロマを始めてお気に入りの香りから1日をスタートさせているようで…ほんと暮らしが丁寧。今のわたしにはなぜそれが出来るのか分かりませんが…!自分自身を大切にしていて、常に余裕がある人だからみんな安心して髙地くんに頼れるんだと思います。

健康への意識を大事にして、しっかり体調管理するのが目標。身の丈にあったことをコツコツやって、それが大きな結果につながればいい。ジグソーパズルみたいな人生が理想(プラスアクト 2021.1月号)

最初から高いハードルを跳ぼうとすると転ぶ。すぐに疲れてしまうしあせりや気負いはいつか自分の足を止めてしまう。大事なのは低いハードルから跳び始め、少しずつでいいから理想の自分に近づき続けること。(MORE 2023 4月号)

いや人生何周目?


まとめ

わたしはこれまで自分の生きたいように人生を突っ走ってきてしまったけれど、アラサーになってふと立ち止また時に思ったのです。"本当は"わたしも誰かをケアできるような人になりたい。日々の生活を丁寧に送って、自分の軸をしっかり持って、他人から必要とされる人でありたい。自分の労り方を知っていて、ちょっとした工夫で日々を煌めかせることができる人になりたい。だから髙地くんのことが好きになったんだと思います。でもなり方がわからない、だから気になる。

そしてそれは、まず箱推しになったからこそ、髙地くんのことを"わたしに何をしてくれる存在か"で捉える前に、"SixTONESにとっての髙地くん"をたくさん目にしたことで気づけたことなんですよね。SixTONESに髙地くんがいることで、スト5が安心してのびのびできているんだなあと改めて思います。そしてスト5はのびのびすればするほど個性が輝き出す人たちです。ジャニーさんが言ってくれた「Youは居るだけでいい」というのは、何もしなくていいよってことではなくて、きみがいてくれることで雰囲気や人間関係が自然と良くなるよっていう髙地くんの人間力に対する最大の賛辞だと思います。


…そして最後に特大の分からないを。

今までの話を全てひっくり返すようですが、結局わたしはわたしがまなざした存在にスターの輝きで圧倒されたいんですよね。なるべく自分の中で咀嚼して、ここがこう好きなのかな、この人の魅力はここかなって理解したつもりになった上で、アイドルがステージで発光してわたしの積み上げた論理を全部ぶち壊してくる瞬間がたまらなく好きなんですよ。パフォーマンスを見てあれこれ考える隙もないほどに「良〜〜〜〜〜〜!!!!!良良良!!!!!!」の感情に溺れたいんですよ。SixTONESメンバーは全員、ステージに立てば圧倒的なオーラを放ちますが、親しみやすくてロケが似合う笑顔担当の髙地くんがステージに立った時、普段からの飛躍が大きすぎていちばん分からない存在になる。アイドルになるために生まれてきた特別な存在だとか、ステージの外では生きられない存在ではなくて、地に足をつけた生活を送っている"人間"がたまたま芸能界という場で働いている姿であるとわたしは理解しているはずなのに、ステージに立つ姿があまりに神々しくてなにも分からなくなる瞬間がたまらない。だから好き。めちゃくちゃ気になるから。

たぶん、これです。わたし、髙地くんのことが全然分からないから好きなんだと思います。髙地くんは今のわたしに足りないものをたくさん持っている人で、だから憧れてしまうんだけど、掘っても掘っても結局全然分からない人だから、その大きさにわくわくしてしまう。

 

あと中高女子校で育ったわたしにとって、クラスの人気者で明るくて笑顔がかわいくて背が高くて運動神経がよくてちょっと口が悪いお調子者って青春期のわたしが恋したかった人物像満点なので、告白もせずに離れたけれど、世界のどこかで幸せでいて欲しいな…と願う気持ち(ない記憶ですよ)による加点が5億点入ってます。

それから、髙地くんってなにかを新しく始める姿をよく見せてくれるじゃないですか。そもそも歌もダンスも苦手だったし、ボイパも趣味も資格もけん玉もシガーボックスもゼロから取り組んで出来るようになるプロセスをたくさん見せてくれる人なんですよ。なんかね…ここも社会人に刺さっちゃったんです。得意なことだけやっていればいい学生生活が終わり、社会人として理不尽なことに巻き込まれることも多いじゃないですか。だからこそ、苦手なもの、興味のなかったものに取り組んで、こつこつこつこつ努力して、1つずつ自分の武器を増やしていく髙地くんの姿って素敵だなあと思ったのです。なのでここにも5億点入ってます。

 

最後に 

…ここまで読んでくださった方います?

沼落ちブログって沼落ち直後に書いた方がいいと痛感しました。時間が経過するほど好きなポイントが増えすぎて、要素を纏められなくなります。だから沼落ちしたオタク、今すぐ沼落ちブログを書いてください!沼落ちブログに語彙力なんか求めていません!ほとばしる熱量をそのまま流し込んでもらえれば、それを読んだオタクが初期衝動を思い出して勝手に感動するものです!

書いた方はぜひわたしに教えてください!おいしくもぐもぐさせていただきます…!

夏樹にマシュマロを投げる | マシュマロ

*1:ジェシーの掲げる主人公然とした姿そのものには共感しにくいかと思いますが、ジェシーの場合"そうあろうと努力している過程"が見えるので自然と共感してしまう人なんだと思います。

ヒーローは遅れてやってくる~SixTONES沼落ちブログ~

初めに

ここに辿り着いた皆さまも同じかもしれませんが、わたしはオタクが沼落ちする瞬間が大好きなオタクです。オタクが突然出会ってしまった眩しい煌めきに目を焼かれて立ち尽くす姿も、オタクがこれまで生きた人生の中から伏線を見つけて「そりゃわたしがこの人のことを好きになるわけだ…!」と劇的な運命を感じた時の感動も、初期衝動ゆえの爆発的なエネルギーも、なんか読んでいるだけでめちゃくちゃ元気出るんですよね。もしかしたら面白がってくれる方がいるかもしれないと、わたしのSixTONES沼落ちブログ(1万字超)を書いてみます。なお、自担への沼落ちブログ(こちらも1万字超)は次の記事(全然分からない自担、髙地優吾くんへ)になります。頑張ったからどっちも読んで!!!!!!

 

わたしについて

わたしは元々嵐のオタクであり、濃淡はあれど2020年に活動休止するまで13年間推し続けてきました。自担は一貫して櫻井翔くん。道無き道を歩み、目指す方向や思いを明確に言語化してくれるアイドルがずっと憧れで、大好きでした。大好きな人の思想に共感し、同じ方向を向いて、同じ夢を見れることの幸せを毎日噛み締めていました。青春期はもちろん、大学受験も、就活も、社会人になってからも「翔くんに恥じない自分でいたい!」という思いで頑張ってこれたと思います。


嵐以外を推すことはありませんでしたが*1、自然と後輩グループやJrのことは耳に入ってきます。ところが当時「自担は人生に1人」と明確に決めきっていたこともあり、深追いや目移りすることはありませんでした。しかし友人に山田涼介のオタクがいたこともあり、NYCやJUMPのデビューに際し色々憤慨していた話を「へ〜大変だね〜〜〜」と聞き流していたのは覚えています。※これが後に効いてきます

 

そこから飛んで2019年。スノスト同時デビューをTLで知ります。正直その頃は活動休止を控えた嵐を追いかけることに全力投球していたので「同時デビューするんだ!名前聞いたことあるわ!良かったね!」くらいにしか思っていませんでした。誰がSixTONESで誰がSnowManかも分からなかった。ただ、嵐がYouTubeアカウント作り出したりとSNS稼働を始めた時期でもあったので、「Jrの子たちが先進的な活動をしてくれたから嵐も開設できたんだ…若い勢力ありがとう………」とは思っていました。余談ですが嵐のおじさんたちのTikTokまじでかわいいので見て…


沼落ち前夜 夏の夜の夢

まずSixTONESの中で初めに名前を認識したのは髙地くんでした。わたしはジャニオタと並行して舞台オタクでもあるのですが、そこで舞台「夏の夜の夢」の情報が入ります。生駒里奈ちゃんのお芝居が大好きなので、生駒ちゃん×日生劇場×シェイクスピア!なにそれ絶対見たい!!!と観劇を即決し、「ふーん、ジャニーズの人も出るんだ」と髙地くんの名前を認識します。


◆当時の印象はこんな感じ

・外部舞台経験ないのに、このメンツの中シェイクスピアでいきなり日生劇場立つの!?心労やばそう………*2

・153cmの生駒ちゃんとの身長差最高〜!ジャニーズにもこんなスタイルいい子いるんだ…(失礼)

SixTONESって確かめちゃ暗いデビュー曲(Imitation Rainのことです)のグループだよね…なんかイカつい印象あったけど普通に好青年っぽい子もいるんだなあ…


しかし、観劇予定の公演が中止になってしまい、わたしは観劇できませんでした。当時もそれなりにショックでしたが、今となってはもう取り返しのつかないことをしてしまった…………の気持ちでいっぱいです。他にもチケット取っておけば良かった!!!!!見たかった!!!!!!!!

 

沼落ちの萌芽 すずめの戸締まり

次に出会ったのがすずめの戸締まりです。

ある日仕事が予想外に早く終わり、レイトショーでも見るかと映画館に向かったところ、ちょうどすずめの戸締まりの公開初日でした。ものすごい人数が見に来ている…なんか冊子も貰えるらしい…新海誠作品を初日に見る経験ちょっと面白いかも?とノリでチケットを取ります。

君の名はと天気の子は見ていましたが、そこまでぶっ刺さりはしておらず、でもまあ映像は綺麗だしストーリーも平均点以上は出してくれるだろうから間違いないか〜とふらりと見に行きました。


!?!?!?!?!?


この出会いがとんでもなかった。わたしは宗像草太を好きになりすぎてしまったのです。今この話をすると別に2万字くらい必要なので割愛しますが、ちょうど新宿で観たこともあり、映画館を後にする頃には「この街も草太さんたちが守ってくれたんだ…」とべしょべしょ泣く羽目になります。ついでに言うとわたしは自然災害で被災した人に寄り添う仕事をしているのですが、あくまで損害を補填しているだけであり、世の中になにか新しいものを生み出す仕事ではありません。また仕事柄罵詈雑言を吐かれたりクレーマーに数時間捕まることも日常茶飯事です。だから「大事な仕事は人からは見えない方がいいんだ」が刺さってしまったのだと思います。


とにかく、わたしは宗像草太を大好きになってしまいました。そこで彼の残り香を探し始めます。まず宗像草太を演じていた俳優は誰なのか…ふむ。松村北斗。しらん。(ごめんね)


◆劇場を後にして数分後のツイート

え!?!?!?ジャニーズなん!?!?!!?まって〜〜〜〜〜〜〜〜アンタめちゃくちゃお芝居上手いね!?!?!?!?!?すっごくいい声してるね!?!?!?!?!?!?っていうか身長もあるし顔も名前もいいね…………一体何者……………………?


そこで北斗くんに興味が湧き、ストチューブを見始めます。お!この子VS嵐で二宮くんに「いらっしゃいませ」ねだってた子じゃん!あの挨拶いいよね…欲しいよねわかる…………そしてなんと、当時直近で上がっていたのはモグラ叩きの動画でした…もう"お分かり"ですね…?

かわいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜全力で遊ぶ男子高校生たちかわいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(もう男子高校生に見えています)

それまで北斗くんについて、恵まれた体格にクールなお顔立ち、低く太い声と美しい名前の持ち主の落ち着いた青年…というだけの認識だったのに、SixTONESといる時はめちゃくちゃボケ倒すのが新鮮すぎて意外すぎてほんっと面白かった。あとこの時はまだ他のメンバーの判別ができていないのですが、時間を忘れてひたすら遊んでる6人がとにかく楽しそうでかわいくって…………


わたしは嵐が放課後にクラスの端っこでずーっとお喋りしてるみたいな「終わらない夏休み」感が大好きで、そういう平和なわちゃわちゃを長く愛でてきたのですが、SixTONESはそこに"男子"らしさもありました。体力の限り遊び尽くさんとする有り余るエネルギーとハイカロリーなボケの応酬、やんちゃで仲良しだからこその口の悪さ…わたしは中高と女子校出身だったこともあり、"男子高校生の青春"に妙に弱いんですよね…。SixTONES、デカくてイカつくてコワい集団か思ってたのに、なんかめちゃくちゃかわいいぞ!?!?!?

そこからいくつか企画もののYouTubeを見始め、「やさしい運動会(まじで30回くらい見た)」「ダンスジェスチャーゲーム」「体力測定」「組体操」など様々な名作を経ていつの間にかSixTONES全員のことを好きになっていました。脅威の体操着率。ちなみにJrチャンネルにはまだ手を出していません。なんか…見終わってしまうのが怖くて…………

 

完全な沼落ち Feel da CITY

SixTONESYouTubeがあまりに面白いので過去の動画を漁っていると、次第にメンバーの見分けもできるようになってきました。しかし、この頃は眺めていると元気になれるから好き、かわいいから好き、面白いから好きなだけであり、曲もほとんど聞いたことありませんでした。なのでアイドルではなく、単にYouTuberとして面白がっていたように思います。

とはいえ、動画の裏で流れている音楽について「耳心地いいな…」と思うことも多く、このあたり(といってもすずめの戸締まりから2週間…)から今度は曲への興味が湧いてきます。するとなんということでしょう。天才フォロワーがFeel da CITYの鑑賞会を企画してくれたのです…!

 

!?!?!?!?!?!?

 

もうほんっとかっこよかった。なんであんなに歌が上手いの!?なんであんなにライブに強いの!?なんであんなに曲がいいの!?YouTubeでわちゃわちゃ笑い転げてたあの子たちとほんとに同一人物!?だとしたらさすがにバグすぎん…!?そして映像の色彩や構図がどこで一時停止しても決まりきっていて、天下のSONY様強〜〜〜〜〜撮影うま〜〜〜〜〜〜!!!とひれ伏しました。ただ、正直この時は「「「「ヤバいものを見た」」」」という衝撃しかないというか…1曲ごとに脳がショートして直前の記憶がその都度消し飛んでおり、誰のどのパフォーマンスが良かったかとか、どの曲が刺さったとか具体的なことは何にも覚えてないです笑

今から考えるとSixTONESのエモ文脈をなにも知らなかった時期なのでアルバムコンセプト自体がオシャレで纏まっているFeel da CITYを見せてきたフォロワーは天才だったと言わざるをえません。完敗です。

幸い、そこそこお金のある社会人オタクなので鑑賞会の帰り道に円盤3つ全部買ってやりました。学生のみんな!大人ってほんとに楽しいよ!!!!!

そして、この頃はちょうど大我くんとジェシーが主演ドラマ放送中、年末年始に向けてグループとしての露出もぐっと増え、それに伴いBoom-Pow-Wow!の解禁、TikTok開設、ゆごじゅり自衛隊ロケ、ミュージックソン、紅白トップバッター………まじで毎日供給過多!!!!!これはわたしのことを明らかにハマらせにかかっているなSixTONES!!!!!!…からの初ドーム!!!!ウワーーーーー!!!!!!!!!!!ということで今に至ります。

※ドーム発表日にFC加入しました。またこの頃から(もう本格的に好きになっちまったので)Twitterアカウントも移行します。

 

今となってはSixTONESを知らなかった頃の自分が想像できないです。というか、むしろ自我と時間とお金がありながらSixTONESを追いかけていなかった過去の自分にがっかりします。わたし、山田涼介のオタクにNYCの話聞いてたよね!?B.I.Shadowのことも聞いてたでしょ!?翔くんと山田くんの切り抜き交換してたからたぶんそこにみんな居たんだよ!?もっと言えば2019年にSixTONESを認識したよね!?その時に1回でもJAPONICA STYLE見てたら絶対好きになってたよ!!!わたしJAPONICAの曲もビジュも世界感も全部好きでしょ!?

………いや、でも、悔しいけど分かります、わたしがハマるのは"今 このタイミング"だったんだなあって(後述)。

↑わかる


なぜここまでハマったのか

まあ沼落ちブログなのでここで終わっても良かったのですが、せっかくなので"なぜここまでハマったのか"を考えてみたいと思います。

…というのも、わたしは好きから推しになる基準が明確にあるタイプの人間であり、SixTONESはいつの間にかその基準を満たしていたんですね。


「彼らの"この先"を見たいと思うか」

今かっこいい、今素敵、だけでなく「きっとこの先、素敵な未来を歩んで、素晴らしい景色を見せてくれるという"期待"と"興味"を持てるか」。なんというか…「きみの未来にお金も時間も愛も先行投資するから、どうか素敵な景色を見せて欲しい」と約束を交わす感覚が近いでしょうか。


SixTONESのメンバーはいわゆる"苦労人"だと語られることが多いと思います。デビューまで時間がかかったこと、かつてデビュー目前でその夢が散ったこと、大人が自分たちに期待しなくなったこと、家族や友人関係に悩んだこと…超絶ド新規であり、そもそも他人であるわたしが当時の事実や感情について分かったフリをするのも違うと思うので経緯について詳しくは言及しませんが、もし彼らと同じ人生を歩めと言われたとして、投げ出さない自信がありません。それぞれの経験してきた絶望が濃すぎて、2023年の今、6人がわたしの目の前にアイドルとして存在してくれることがまずそもそも特大の奇跡です。でも、だから好きになったわけじゃない。苦労話に同情されたい人たちじゃないから。

※余談ですが、わたしはアイドルを推すにあたり「推しの伝記を編纂する」気持ちでいます。当人の全ての人生を知っている訳では無いけれど、わたしが集めたエピソードからわたしが想像した人格を元に、その人がどんな人生を辿ったのかを"物語"として摂取している感覚です。所謂"編纂者"の立場からすれば彼らの人生に起こった劇的なできごとや苦難には感情を喚起させられますが、一方で未成熟の少年に酷な人生を歩ませた環境に対しての問題意識も強く持っています。以下に記述するように、彼らはこの経験を元に自分を成長させ、受け入れることで強くなったので美談のように取り扱いますが、その環境を強いたこと自体には決して賛同できないということを改めて宣言しておきます。もちろん相応に「芸能界」が厳しい世界であることは理解していますが、だからと言って全てが肯定されるべきではないと考えています。


たぶんわたしは、その絶望の中でアイドルという職業を、6人でいることを、彼ら自身が選択したところが堪らないのだと思います。

心の底から音楽が好きで、ライブに強くて、6人でいれば最強だって本気で信じてるSixTONES。グループを組むまでに色んな個人の挫折があったし、組んでからも困難や逆境が多々あるけれど、それでも"6人いれば最強"の説得力がすごいのです。というのも、SixTONESを追いかけていくと、

たいがくん「SixTONESって、チャラチャラ見えても肝心な部分で熱い人たちで。ふざけていいときは誰かのミスをこれでもかってイジったりするのに、本当に大事な場面で誰かがミスったときは絶対に責めない。“平気、平気!”って笑い飛ばしてくれる。」(Myojo 1万字インタビュー)

北斗くん「SixTONESは最強です。だってこの6人だから」(TrackONE -IMPACT-)

慎太郎くん「僕、SixTONESでいることは仕事だと思ってないんですよ。ひとつの人生を歩んでる感覚というか。だから、極端な話失敗してもいいし、ダサくてもいいし、かっこ悪くてもいい。その中にらしささえあればいいと思ってるから、それを感じられるSixTONESはやっぱり特別ですよね。グループでいて何もストレスないですもん。自分自身が誇れることや正しいと思えることをやって、みんなが否定することはないから。」(CUT 2023.1月号)

なんかこういう、究極の自己&他者肯定に出会うんですよね。このシンプルだけど太い根っこがしっかりあるからこそ彼らは自信満々だし、それを見ているわたしも、この6人なら見たことのない景色を切り拓いてくれるって確信を持てるのだと思います。

そして事実、彼らには自分達の選択を正解だったと言い切り、そう証明する実力と強さがある。わたしは本当に新参者だけど、これからの6人が辿る物語を目撃して、編纂して、後世に語り継ぎたいって本気で思うのです。SixTONESが少年漫画に例えられるのは、少年たちが仲間と共に大人に反抗し、自分で選択して歩みを進める冒険譚に近い構造だからじゃないでしょうか。わたしは彼らとほぼ同い年なのですが、いつしか捨ててしまっていた青春の中に彼らはずっといるのです。

じゅりくん「『もう辞めよう』って全員がそれぞれ思っている中、集まって『最後に賭けようか』と言ってできたのがSixTONES」(RIDE ON TIME 2022.2.25)

嵐はわたしにとって憧れでした。わたしが目指したい方向のずっと先を歩いていて、だから少しでも追いつきたいアイドルでした。でもSixTONESにはなんか、負けたくないって思う。振り落とされたくない。わたしはいつしか社会に揉まれてただ毎日疲弊していたのに、彼らが今でも青春期の熱量で頑張り続けるものだから、わたしだってもっと頑張れるんじゃないかな、負けていられないよなと奮起したくなるのです。

じゅりくん「入所してから信じられないくらい魂燃やしてる。ジャニーズを俺が辞めるってなった時、もう俺は燃え尽きてると思う。それまでに俺とんでもない炎を注いでいるわけよ。燃料が100あって、それをみんな人生100年分で注いでいるとしたら、この10何年でその100を一気に消費してる感じだから」(SixTONESANN 2023.4.1)

「ああ、こういうところが好きなのかな…」って思いました。力の限り生きている6人を応援してると、なんだか自分も強くなれた気がして、わたしがわたしの困難に立ち向かうための力と勇気を貰える。

だからたぶん、学生の時に出会ってもここまでハマらなかった。わたしがわたしのことを大切にすることを忘れてしまった今このタイミングで出会ったからこそ、懐かしさと憧れを抱いて「きみの期待に応えたい!」と強く思ってしまったのだと思います。

 

最後に

SixTONESを見ていると「間に合った」という感覚を抱くことが多いです。それはたぶんSixTONESが王道とか安定とはほど遠くて、常に破壊と再生を繰り返すイレギュラーなグループだから。

概念で言うと(?)敗者復活戦を勝ち上がってきてメラメラと殺気を放っている姿だとか、タイムリミットぎりぎりに砂嵐の向こうから旗を背負ったジェシーと5人がゆらりとやって来る光景だとか、全員崖下に落ちてもう終わりかと思っていたのに断崖を登ってきた右手が地面にガッとかかった瞬間だとか….なんか、そういう「ヒーローは遅れてやってくる」を地でやってくる感じ、たまらなくて大好きなんですよね。

わたしが好きになった2007年の嵐は花男からのLove so sweetをリリースしたブレイクど真ん中でした。すでに世界に見つかっていて、思いっきり追い風が吹いていました。誰にでも説明可能なクリーンでキャッチーなアイドル(掘って初めて分かるじめじめ具合も愛おしくて好きですよ…!)で、お茶の間の人気者でもあって、ありがたいことにほとんど心配することなく、ただ心置きなく好きでいられた。でもSixTONESは違う。デビューも遅かったし、いわゆる"王道アイドル"ではないけれど、自分たちの生きたいように生きるために強く気高くあろうとする彼らの姿に魅せられてしまった。そして、そんな6人なら見たことのない景色を切り拓いてくれるって確信しちゃったんだから仕方ない。見せてよ。

だから、これからのSixTONESの飛躍に、わたしも「間に合った」ことが本当に嬉しいです。

きみの未来にお金も時間も愛も先行投資するから、どうかわたしに素敵な景色を見せて欲しい。わたしも、とびきり面白いきみたちの伝記を書くことを約束します。

SixTONES、好きだ!!!!!!


next、全然分からない自担、髙地優吾くんへ…

 

*1:アイドリッシュセブンという作品の和泉一織くんのことも大好きなのですが、要素が増えすぎてまとまらなくなってしまうのでここでは割愛します

*2:後に「少年たち」で日生劇場経験済みであることを知ります…すごいキャリア………