SixTONES初見オタクとの往復書簡(後編)

前編はこちら

後期:SixTONESが提示してくるアイドル像とは?(PARTY PEOPLE~こっから)

友人のSixTONESへの解像度が上がってきたため、このあたりから、パフォーマーとしてではなく"アイドルとして"の彼らがいかに素敵かをプレゼンに混ぜてゆきました。思想が強いオタクなので………


PARTY PEOPLE

松村くんのターコイズネイルがあまりに良過ぎて全部持ってかれた…あとじゅりくんもしかして頻繁にネイルしてる……?なんか別のでもしてた気が←男性ネイル大好物オタク

曲名通りイケイケMVなのに花火する時3人固まってやってるとこ可愛過ぎて声出たパリピたち、そんなぎゅむぎゅむで花火せんて😂😂

⇒ネイルいいよね〜〜〜〜〜!!わたしも男性のネイル大好き!!!!!ちなみに髙地くんネイルしてないな?と思ったらペディキュアしてるのでヤバです!じゅりくんが瓶ビール直飲みしてるのもほんと勘弁して欲しい…。みんな格好はチャラいけど、気持ち良く音楽に酔える楽しいダンスナンバーだし「マジで人生って最高‼️‼️‼️‼️」って自己肯定感爆上げ陽キャ集団なので結局"健全"な感じ、いいよね………。ぎゅむぎゅむ花火もカワヨ………


◇Good Luck!

え、あ、え、そこ動くの!?!?!?ってなった。MVセットの魅せ方工夫されてるねぇ…

そして一ついいです???ここまで見てきて、最初の自分だったらこの曲も「王道アイドルかぁ…別にSixTONESがやらなくてもなぁ…」で終わりそうだったんだけど、このアイドルらしい曲を肯定的に受け入れられてる自分がいるのよ……たった数時間で人変わるのこわぁ………「ジェシーの笑顔元気出るよね、わかるわ…」って感覚になってきてるのよこわぁ………今NEW ERAとか見返したら全然違う感想になりそう…!

⇒嬉しい〜〜〜!!!!おっしゃる通りいわゆる王道アイドルソングの曲調だけど、"痛みを知った人が必死に足掻く生き様"の一部だと思いながら聞くと、ただ能天気に明るい歌じゃなくて「自分にそう言い聞かせて、そう在ろうとしてる人」の歌なのでやっぱめちゃくちゃSixTONESなんだよね。ちなみにこれはジェシー主演ドラマの主題歌なんだけど、ジェシーって「不満を抱きそうな時は『今、自分は地獄にいるんだ』と考える。そうすれば、何もかもに感謝できるというか。大切なものを手にしている自分に気づけるから。*1」とかサラッと言うし、自身のブログで「何やっても人生は1回なのよ!沢山笑って長生きしましょう♡」みたいなメッセージを度々くれるのよ。そんな彼の歌なんだ、と思いながら聞くと余計しみるのよね。LOVE……🤦‍♀️


◇ふたり

曲がとてもいいのもそうなんだけど、それぞれのロケーションが良すぎて膝を打ってる

ジェシー→洗濯物がはためく広い空の下…空が似合い過ぎる…

大我くん→花弁が散るカーテンひらめく廊下…最後不穏にも思えるほど透明感あって怖さすらある

じゅりくん→風呂…ぜったい君ここだよね、わかりすぎて首もげる

松村くん→ふわふわねこちゃん出てきた時解釈エグくて笑った

髙地くん→ハーレーじゃないか巻き戻して確認しておいた笑 ※髙地くんがハーレー乗り回す"ハマ番"であることはしれっとお伝え済み

慎太郎くん→ホームシアター!!!楽しみにしてる顔の"弟度"高すぎ

⇒死期が近い2人のラブストーリー(京本大我主演←この人に儚さ演じさせたら消えてしまいそうなほど美しいに決まってる!!!全てが失われた世界で最後に残るのが美…という価値観が似合いすぎる)の主題歌だったからその影響だろうな……と思いつつこれも取って置いてる笑 それにしてもじゅりくんが風呂なのけしからんすぎるね!!!!!


◇Boom-Pow-Wow!

…Boom-Pow-Wowって何?だけど、それを軽々吹っ飛ばしていく爽快さ…っていうか総じてなんかオシャレ…黒手袋はオタクの心臓に悪いです!ありがとうございます!!!

⇒これ底抜けに楽しい曲ではあるんだけど、コロナ禍だからこそ「ファンの方も声が出せるライブがしたい」という願い込みで「マネキンを大量に敷き詰めたフロアでぶち上がるSixTONES」というMVなの〜!見え方変わらない!?ちなみにこの時期リリースを控えてたアルバムが「声」で、ツアータイトルが「慣声の法則」なんだけど「こんな時代だからこそ、自分たちの声を届けたい、みんなの声を聴きたい」という想いを込めた作品群になっていて、ほんと思想が一貫してて…好きで………


◇ABARERO

あはは〜〜〜こういうの待ってた〜〜〜(きゃっきゃっ)世界観謎だけど"強さ"でゴリ押ししてる感じいいねぇぇぇ😇

みんなかっこよかったんだけど、1人ガラスの箱の中入ってたのに遠過ぎて誰かわかんなくて「ハムスターみたいだな…」とかわけわかんないこと思ってたら入ってたの大我くんで、しかも圧でガラス吹き飛ばしてくるから(あっ…ハムスターなんて言ってごめんて…)てなったオタクの所感残しておくね(?)

⇒みんな超能力なのに1人だけ光る棒で物理暴力しようとしてる髙地くん最高なので見て😂ちなみに鬼ドリフトしてるジェシーは無免許なので「この人に運転させたら大変!!!!」と血の気が引く(褒めてる)厨二的世界観だからたいがくんが活き活きしてていいよね〜でも、ここで彼らがこの曲作ったのって、初の単独ドーム公演直前リリースのノンタイアップ曲だからこそ、この節目に原点回帰した"いわゆるSixTONESらしい曲"を「歌っておきたい/聴いてもらいたい」からなんだって…。SixTONESの強みがより先鋭化されてるし、どう考えても"今、この瞬間の彼ら"にしか歌えない曲なのでめちゃくちゃアイドル性が高い(やはりアイドルの最大の魅力を同時代性だと思っているオタク)


◇こっから

音楽衣装ロケ地全部がかっちりハマってる………これはすごい………どうすれば目を滑らさずかといって目を奪い過ぎず耳にも入ってくるような絶妙な配分で最高のカラーリングを表現できようか………これはすごいです………そして最近出たこの曲が過去MVの中で1番再生回数多いのね!

⇒そうなの〜!こっからがリリースされるまでイミレの再生回数が圧倒的だったんだけど、唯一(しかも爆速)超えたのがこれで…「これだけじゃやれねぇってわかってる でもこれしかねぇからこれにかかってる 間違ってる未来でも俺には光ってる!」「いつかの童心もって努力し 夢と相思相愛になれるはずなんだ こっから、こっから始まんだ!!!!」って歌い上げるめちゃくちゃメッセージ性の強いこの歌(しかも記念すべきシングル10作目)でデビュー曲を超えたというのがまた、ほんと物語としてよくて…………SixTONESは"こっから"なんですよ!!!!!!!

 

ここまでの分析+夏樹による追加おすすめコンテンツ

ここまでのMV初見感想を見て、友人の刺さりポイントを以下だと分析しました。

SixTONESのライブパフォーマンスの強さ

・音楽性の高さとそれを歌いこなすスキル

・6人の"人類カースト最上位"らしさ

京本大我の作為

・アイドルに対するカウンターカルチャー

・とにかくNAVIGATOR!NAVIGATOR!!!


反面、あまり刺さっていなかったのは

・爽やかな王道アイドルソング

・恋愛系の曲やファンサ

・個々人の大映

 

そこで、以下4つを追加でオススメしてみました。


◇シアター

(mv作って〜〜〜〜〜〜〜!!!)

こんな音楽ありかよ!?!?!て頭殴られるような感覚……え、どうなってるの………これもしライブで流れたら卒倒するでしょ……複雑な音なのにちゃんとメロディーになってて間奏のギターはすごく王道にも思える絶妙なバランス感覚………

⇒でしょでしょ!!!!!すごく難解で、"こんな曲"って一言で説明できない…わたしはめちゃくちゃ彼らのことが好きだから、あれこれ咀嚼しながら愛そうとしてるのに、指の隙間からするする零れ落ちて結局なにも理解させてくれない…みたいな感覚に陥る(伝わる?)

 

◇CREAK 8/14放送CDTVライブ!ライブ!ver

※9/27 12:00までの期間限定公開

やはりこの曲が生かされる舞台って"生"だったね………かっこよさが段違い…MV見た時からダンスえぐかっこええなと思ってたけど他の要素に気を取られてしまって…でもこのライブ版だと魅力引き出されまくりやん!!!全景定点カメラで見たい…振りとかフォーメーションチェンジとか細かく見たくなる…空間把握能力皆無すぎて脳内ではどうなってるのか理解できずただただかっけぇ…ということしかわからないから映像資料として欲しいんですが……

あと雑なのか細か過ぎるのか分からんけど、世界一かっこいい「NaNaNa…」を浴びたし、「互いに叩き合え/答えを告げる」のリズム感と音階と迫力があまりにも好き過ぎた…これは二次元ボカロオタクたち全員が好きなやつですよ

⇒ ね!!!、生パフォーマンスめちゃくちゃいいでしょ!!!!!!6人+カメラがそれぞれ大暴れしてるから躍動感と切迫感がたまらんのよね!!!特にたいがくんが優勝しすぎてて、あんなに荒々しくて苛烈で、真ん中を歩く人としての覇気が全身から放たれてて、歌声に滲む縋るような切実さや後のない緊迫感も全部全部堪らないのに、それら全てを凌駕するほど"美しい"のが凄くて…この世に存在する全ての形容詞をなぎ倒すほどの圧倒的な美しさ、ほんと恐ろしい………


◇人人人

これは群を抜いてる………

インストの時点でもう良かったけどやはりアーティスティックだよSixTONES。歌を楽器にして音楽を創り出して提供してるエンターテナーという姿だよこれは。

元々かなり難しい曲を歌いこなしてたし、6人ともボーカリストとしてレベルが高いこともわかってたけど、それでも自分のマイクだけで勝負を挑めるなら、そこで十分闘えるならアーティストよね……

ジェシーがいる強みはいつだって感じてたけど「あざっすスタッフお客さん」の髙地くんバリイケすぎてめっっっちゃびっくりした………みんなリズムの取り方が音楽をやっている人間の"それ"なんだよな……

これまでのどの曲の中でも一番SixTONESの声という音楽の"厚み"を感じられて濃厚な一曲だった………こーれ生で聴けたらすごいんだろうな………

⇒とんでもないでしょ…。SixTONESという概念はやっぱり"音楽"で真価が発揮されるなと思ったし、SixTONESの強さに「煮えたぎる熱さ」とか「しなやかさ」みたいなのを感じた作品でもあった。あとね、「ジャニーズ」で、その中でも分かりやすく「ワイルドでカッコイイアイドル像を提示している」SixTONESが、(考えたら当たり前なんだけど)実は「血の通った人間であること」をさらけ出すことのグロテスクさがたまらなくて…でも、わたしはスキルの肯定をするのがアーティスト、存在を肯定するのがアイドルだと思っているわけだけど、こういう曲で"生き様"を魅せてくる彼らはやっぱりアイドルだと思うんだよね。


そして……

◇THE FIRST TAKE 〜Imitation Rain〜

いやもうインストで楽器たちを映し出された時点で勝った、、、て確信した。曲始まってすらいないのにわかる、これが刺さらない人生を私は送っていない。カホンが出てくる曲で名曲じゃない曲はねぇ(極論)

あまりにこっちのインストが好きすぎて原曲分からなくなってきたから確認してくるわ

→確認してきたけどゴリッゴリのドラムとエレキで笑った🤣こんなしっとり曲調なのに音は尖らせてたんだね…さすがSixTONESのデビュー曲…

あれだね、原曲だとサビ前までドラムでキレキレにビート踏んでテンション掻き立てられるのに♪Imitation Rain〜で急に緩やかな波に放流されちゃうから「Oh…この高鳴りをどこにぶつけたら、、、」てなったんだな……そこをカホンとストリングスで優しくサビまで運んでくれるから耳心地良いんだわ、、、やだこの曲素晴らしいじゃないの…………

一つ先(先?)にいい?これまで見てきた髙地くんビジュアルの中で私比圧倒的1位なんですが?????めっっっっっちゃいいねその髪型髪色大変お似合いでございます👏👏👏

ねぇFIRST TAKEとは??????????(鬼歌うま集団で語彙力を失ったオタク)もう………もう………全然違うもんこの曲………人人人みたいにインストと君たちの声で優勝できるよ………

安心安定のジェシー………👏もはや"ジェシー"という名の名楽器(ストラディバリウス的な)なんじゃない???大我くんはそのビジュアルと美声相まって、まるで教会にて歌を捧げる聖歌隊のようだね………高尚で高次元の存在………(感嘆)そして始まる前のメンバーに向けての笑顔が信頼しきった人に向けるそれで泣ける………

あと前に北斗くんのことを「水みたいな人」って表現したんだけど音楽においてもそうね、、、こんんんなにジェシーの声に自然と寄せられるの凄すぎんか………?????髙地くんと慎太郎くんのハモリは美しくて暖かくて、なんていうか、雨上がりの虹のような………………じゅりくんは喉にエフェクトをお飼いになっていらっしゃるの??????それすぐ出るやつ??????神は喉をも与えるのか、、、

もう180度変わったImitation Rain神曲すぎるLifetimeと合わせてフルオーケストラで聴きたい名曲。。。。。これを視聴しなかったらずっと君のこと誤解してたわ、、

 

 

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おまけ

………とはいえ友人としては、SixTONESの魅力はよくよく分かったものの、3次元に実在する人間に対して"推し"という感覚を抱くことを躊躇しているようで、あくまで"彼らの生み出す作品のファン"という状態のようです。(それはそれで彼女の自由なので尊重しています)

でも、彼らのパーソナルな部分やこれまでの経歴などをなにも知らなかった1人の人間が、SixTONESSONYとともに大切に作ってきた作品を真正面から浴びたことで、彼らの音楽を好きになってくれたことがなんだかわたしはとても嬉しかったんですよね。特に、彼らのバックグラウンドに複雑な思いを抱いてしまう時期だからこそ*3彼らが作り上げてきた宝物の価値は今も変わらず燦然と輝いていることを、これからも彼らは素敵な音楽に囲まれながら生きてゆくのだということを、彼女とのやり取りで確信できたのが本当に救いだった。

わたしが自己満足でこの文章を書いたところで、現実はなにも変わらないけれど、ここまで読んでくれるほどSixTONESのことが大好きな"あなた"と、「やっぱりSixTONESって最高だよね!」ってハイタッチしたくて書きました。

あ〜〜〜〜〜〜わたし、SixTONESと同じ時代を生きれて幸せだなあ!!!!!!

ちなみに、わたしがいくら感謝してもしきれないので、良ければ友人へのねぎらいのお言葉ください!もれなく友人にも伝えます!

夏樹にマシュマロを投げる | マシュマロ

*1:MORE 2023年3・4月号より

*2:DEATHNOTE 第53話より

*3:個別具体的な事件は当事者間で解決すべきだと思いますが、人権や透明性を捨てて"ジャニーズ"という物語を強固にすることに全力を注いできた弊害が顕在化したと思っているので、事務所としてのガバナンス改善は絶対に必要だと思っています